ウメ新品種「紅の舞」における結実確保のための人工受粉法と収穫基準

タイトル ウメ新品種「紅の舞」における結実確保のための人工受粉法と収穫基準
担当機関 群馬農技セ
研究課題名
研究期間 2006~2008
研究担当者 平井一幸
吉岡正明
佐藤正義(利根農業事務所)
北爪雅恵
発行年度 2008
要約 ウメ新品種「紅の舞」の人工受粉に用いる受粉用品種は、交雑和合性から「織姫」「梅郷」「玉織姫」が適し、人工受粉法では毛ばたき受粉の効果が高い。収穫適期はカラーチャート値3で、満開90日後と95日後を目安とした2回収穫が適当である。
キーワード ウメ、紅の舞、人工受粉、収穫適期、カラーチャート
背景・ねらい 果肉の紅いウメ新品種「紅の舞」は、ウメの一般的な品種より開花期が遅く、また花粉がないため、結実を確保するには人工受粉が不可欠である。そこで、「紅の舞」に対して交雑和合性が高い受粉用品種および効率的な人工受粉法を明らかにする。また、果肉の紅い品種特性を活かすため、適熟果の収穫基準や少回数で効率的に収穫する方法を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 「紅の舞」の人工受粉に用いる品種は、「織姫」、「梅郷」、「玉織姫」が適している(表1)。
  2. 人工受粉方法は、ウメの粗花粉を用いた毛ばたき受粉を行うと、結実率が高く、受粉 時間が短縮できる(表2)。
  3. 果皮着色と果肉着色は、正の相関があり、ともに熟度が進むにつれて明度 (L*値) が低下し、赤み (a*値) が増加する(2006、2008年デ-タ略)。
  4. ウメ「紅の舞」用果色カラーチャートは、果皮色を熟度毎に1~5の5段階に分類して作成した。適熟果はカラーチャート値3に相当する(図1)。
  5. 収穫方法は、熟度のすすんだ果実の落果を減らすため、満開90日後にカラーチャート 値3以上の果実を収穫し、満開95日後に残りの全果実を収穫する2回収穫が適当である(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 人工受粉に用いるウメ花粉は、発芽率の低下を避けるため開花直前に採取し、冷凍庫で保管しておく。
  2. 満開日を基準とした収穫日は目安であり、成熟期の天候により多少前後する場合がある。
  3. 早すぎる収穫は未熟果が多くなり、収穫を遅らせるほど果実の熟度はすすむが落果も増加する。
  4. 今後、本カラーチャートは県内において利用する予定である。
  5. 本品種は紅色を特徴としており、梅ジュース、梅酒などへの利用ができる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010009118
カテゴリ うめ カラー 新品種 受粉 品種

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