受胚牛(乳用種経産牛)の受胎率向上にはふん便軟度検査が有効

タイトル 受胚牛(乳用種経産牛)の受胎率向上にはふん便軟度検査が有効
担当機関 福井畜試
研究課題名
研究期間 2006~2008
研究担当者 笹木教隆
発行年度 2007
要約 受胚牛(乳用種経産牛)のふん便検査成績と胚移植成績には関係があり、ふん便軟度(正常、軟便、下痢)が、正常の受胚牛は下痢の受胚牛に比べて受胎率が高い。
キーワード 受胚牛、乳用経産牛、胚移植、ふん便、軟度、受胎率
背景・ねらい ウシの胚移植では受胚牛への飼料給与が受胎率に影響することが報告されているものの、農家にとって受胚牛への飼料給与量の適、不適がなかなか理解し難い事も多い。一方、乳牛ではふん便検査により給与飼料の情報が得られることが報告されている。そこで、受胚牛のふん便検査成績と胚移植成績の関係を調査し、ふん便検査が受胚牛の管理または選定の指標となり得ることを示す。

成果の内容・特徴 1.
移植時に受胚牛のふん便軟度(正常、軟便、下痢)を検査すると、ふん便の軟らかい受胚牛ほど受胎率(胚移植後30~50日に鑑定)が低い。一方、ふん便中の繊維量(少ない、中程度、多い)、および穀類残さの有無は受胎率に影響しない(図1、図3)。
2.
ふん便の軟度、繊維量および穀類残さの間に、一定の傾向はみられない。
3.
血液生化学検査を行うと、下痢受胚牛は、正常、軟便受胚牛に比べグロブリン濃度が高く、A/G比が低い(p0.05)(表1)。
4.
黄体のランク(1cm>可、1cm≦良2cm、優≧2cm)にかかわらず、ふん便軟度の正常な受胚牛は、下痢受胚牛に比べ受胎率が高い(p0.05)(図2)。

成果の活用面・留意点 1.
ふん便の軟度検査は、受胚牛の管理または選定方法として胚移植成績向上に有効である。
2.
ふん便軟度が軟らかい受胚牛は、不適切な飼料給与が一因であることから、飼料給与量、給与飼料中の分解性摂取蛋白質(DIP)と非繊維性炭水化物(NFC)のバランス、給与回数等の改善等が必要である。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010008811
カテゴリ 受胎率向上 乳牛

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