早期播種による「コシヒカリ」乾田直播栽培の好適な苗立ち数と施肥法

タイトル 早期播種による「コシヒカリ」乾田直播栽培の好適な苗立ち数と施肥法
担当機関 千葉農総研
研究課題名
研究期間 2003~2006
研究担当者 在原克之
小山豊
発行年度 2006
要約 早期播種による「コシヒカリ」の乾田直播栽培(壌質土)では、苗立ち数を100本/m2程度とし、肥効調節型肥料LPS40、LP70及びLPSS100を2:1:2の比率(窒素成分量6kg/10a)で混合し、播種溝へ種子と同時施用することにより、倒伏を軽減しながら慣行移植並みの収量が得られる。
キーワード 水稲、コシヒカリ、乾田直播、早期播種、全量基肥栽培、苗立ち数
背景・ねらい 温暖地東部の早期栽培である千葉県において、乾田直播栽培の播種適期は4月中旬であり、排水施設等の圃場条件が整った地区で定着しているが、両総低地の水田では4月に入ると地下水位上昇に伴って播種作業が困難となり、出芽不良が発生している。そこで、播種期を、周辺水田のかんがいが始まる前の、土壌水分の低い2月下旬から3月中旬まで前進させ、慣行移植栽培並の収量を得るために必要な苗立ち数と省力的な施肥法について明らかにする。なお試験は、レベラ整地した中粗粒グライ土(壌土)圃場において、ディスク駆動式汎用不耕起播種機(深さ約3cm)により行った。

成果の内容・特徴 1.
早期播種で「コシヒカリ」を乾田播種栽培した場合の精玄米重は、慣行移植栽培並みの48~60kg/aであり、目標収量を54~57kg/aとした場合の穂数は380~430本/m2である(図1)。
2.
穂数380~430本/m2を得ようとする場合、苗立ち数50本/m2区と75本/m2区では稈長が大きくなり、また、125本/m2区では穂数が過剰となって中程度を超える倒伏が発生しやすくなるので、苗立ち数は100本/m2前後が好適である(図2)。2月下旬から3月上旬播種における好適な播種量は約5.5kg/10aである。
3.
m2当たり籾数が30,000粒以下であれば外観品質は3(上・下)にとどまる。30,000粒以下であっても、穂数が少なく一穂籾数が80粒を超えた場合は外観品質は低下する(図3)。
4.
全量基肥体系と分施体系との収量差は認められない。LPSS100を配合して全量基肥体系栽培する場合、基肥窒素分としてLPS40とLP70を2:1の比率で混合して施用した方がLP70単用に比べて早期に有効茎が確保でき、倒伏への影響は小さい(図4)。

成果の活用面・留意点 1.
出芽期までは、本暗渠に加えて、補助暗渠や明渠を組み合わせて排水を図る。
2.
窒素施用量は、壌土での、2月下旬から3月中旬播種によるものである。砂質土あるいは粘質土では、慣行代かき移植栽培の窒素施用量に準じて調整する。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010008713
カテゴリ 乾田直播 出芽不良 水田 水稲 施肥 播種

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