小麦「ハナマンテン」の奨励(認定)品種採用

タイトル 小麦「ハナマンテン」の奨励(認定)品種採用
担当機関 埼玉農総研
研究課題名
研究期間 2002~2005
研究担当者 箕田豊尚
斉藤孝一郎
新井登
武井由美子
上野敏昭
新井守
発行年度 2006
要約 早生で、多収の硬質小麦「ハナマンテン」を奨励(認定)品種として採用する。
キーワード コムギ、奨励品種、硬質、製パン性、早生
背景・ねらい 埼玉県では、パン用硬質小麦「ハルイブキ」を認定品種として約10ha栽培している。「ハルイブキ」は製パン性は優れているが、熟期が遅すぎることと、粒の外観品質が劣ることから、代替品種が望まれている。また、実需者から、「ハナマンテン」(平成17年、長野県育成)は超強力粉で、パンをはじめ、多様な加工利用が考えられるとして、強い導入要望を受けている。
このため、「ハナマンテン」を認定品種として採用し、実需者評価を得るとともに、硬質小麦の生産振興を図る。

成果の内容・特徴 「ハナマンテン」は「農林61号」と比較して、次のような特徴がある(表1)。
1.
出穂期は5~6日早く、成熟期は3~5日早い早生種である。
2.
稈長は短く、穂長は長く、穂数は多い。
3.
耐倒伏性は同程度~やや優る。
4.
赤かび病に弱い。
5.
リットル重は同程度。千粒重は同程度~やや軽い。粒の外観品質は劣る。原麦粗タンパク質含量はやや高い。
6.
多収である。
「ハルイブキ」と比較して、次のような特徴がある。
7.
出穂期、成熟期は5~6日早い(表2)。
8.
稈長は同程度~短く、穂長は長く、穂数は多い(表2)。
9.
耐倒伏性は劣る(表2)。
10.
千粒重は軽い。粒の外観品質は同程度~やや優る(表2)。
11.
収量性は同程度~多収である(表2)。
12.
製粉歩留はやや低く、粉の色調は同程度である(表3)。
13.
吸水率はやや低く、バロリメーターバリュウは大きい(表4)。
14.
SDS不溶性グルテニンが多く、グルテンが強靭である(表4)。

成果の活用面・留意点 1.
実製粉規模での実需者評価を得るために、畑作地域に作付する。20年産を目途に畑作地帯の「ハルイブキ」に替えて普及を図る。普及見込面積は約10ha。
2.
赤かび病に弱いので、適期防除を徹底すること。
3.
畑作のため、なまぐさ黒穂病や立枯病の発生に注意し、発生が認められたら休耕する。
4.
商品化には、特許第3109519号(超強力小麦粉含有改質小麦粉とそれを用いた小麦粉食品)の許諾申請が必要な場合がある。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010008711
カテゴリ 加工 小麦 立枯病 品種 防除

この記事は