コカブの差圧通風予冷における氷蓄熱高湿度冷蔵庫の優位性

タイトル コカブの差圧通風予冷における氷蓄熱高湿度冷蔵庫の優位性
担当機関 千葉農総研
研究課題名
研究期間 2004~2006
研究担当者 日坂弘行
発行年度 2006
要約 大風量の差圧通風予冷において、氷蓄熱高湿度冷蔵庫では直膨式冷蔵庫よりコカブの重量減少が小さく外観品質も良い。また、通い容器を用いるとダンボール箱と比べ1/5の静圧差で同じ冷却速度が得られる。
キーワード 氷蓄熱、高湿度冷蔵庫、差圧通風予冷、コカブ、通い容器
背景・ねらい 容器包装リサイクル法の施行に伴って、プラスチック製通い容器による青果物の予冷・流通が増加すると考えられる。その場合、通常の冷蔵庫では萎れが発生することから、大きな中央吸い込み型の差圧通風予冷庫を設置しても差圧予冷は使われないことが多々ある。高湿度冷蔵庫では萎れが発生しにくいため、差圧通風予冷が行いやすいと考えられるが、品目別の相対湿度と大風量の許容限界などのデータが明らかでない。そこで、プラスチック製通い容器でのパレット単位流通を想定した、差圧通風予冷における高湿度冷蔵庫の優位性を検討する。

成果の内容・特徴 1.
通い容器ではダンボール出荷容器と同様に、通風量が増すにつれて静圧は指数関数的に増加する。ただし、同じ大きさのダンボール出荷容器と比べると、通い容器では1/5程度の静圧差で同様な通風量が確保できる(図1)。一方、同じ通風量で比較すると、出荷容器間には冷却速度の差はない。これらのことから、通い容器を用いた差圧通風予冷では、ダンボール出荷容器に比べて少ない静圧差で同様な冷却速度が得られる。
2.
氷蓄熱高湿度(ウエット)冷蔵庫と通常の直膨式(ドライ)冷蔵庫では、庫内の相対湿度が大きく異なり、差圧通風予冷中の出荷容器内の相対湿度も大きな差がある(図2)。このため、差圧通風予冷後のコカブの減量率も異なり、容器当たり毎分1,000L、5時間の通風予冷直後では、ドライ冷蔵庫区での6.3%の減量に対して、ウエット冷蔵庫区では3.4%と少ない(図3)。
3.
通風予冷直後の外観評価では、葉部の張りに差があり、ドライ冷蔵庫区は明らかに評価が低い。室温放置後も冷蔵庫区間の減量の差は変わらず、外観評価もドライ冷蔵庫区では明らかに低い。
4.
大型予冷施設でのパレット単位で行われる大通風量の差圧通風予冷でも、ウエット冷蔵庫では萎れの発生が少ない(図4)。

成果の活用面・留意点 1.
氷蓄熱高湿度冷蔵庫では、新たに氷蓄熱槽や、槽内攪拌用と冷水散水用のポンプが必要となることからイニシャルコストは高くなるが、夜間電力の利用や基本料金の契約容量を抑えられることから、ランニングコストは低くすることができる。
2.
プラスチック製通い容器を用いた差圧通風予冷でも萎れの発生が少ないことから、通い容器の普及促進に貢献できる。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010008700
カテゴリ かぶ コスト 出荷調整

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