開葉数を基準としたチャ炭疽病に対する新芽の感受性程度を表すモデル式

タイトル 開葉数を基準としたチャ炭疽病に対する新芽の感受性程度を表すモデル式
担当機関 静岡茶試
研究課題名
研究期間 2004~2006
研究担当者 西島卓也
発行年度 2006
要約 チャ炭疽病に対し、「やぶきた」成木茶園における新芽の開葉数が0~3.5葉までの発生比率はy=-32.6x2+111.2x+4.7( y:発生比率%、x:感染時の開葉数)で表すことができ、発生比率100%を示す最も感受性の高い生育ステージは1.7葉期頃である。
キーワード チャ、炭疽病、開葉数、感受性、モデル
背景・ねらい Colletotrichum theae-sinensisによるチャ炭疽病はチャの重要病害である。本病は新芽の生育期に病原菌が雨媒伝染し、新芽が出開く頃に発症する。本病に対する新芽の感受性は、その生育程度により変化すると考えられるが、具体的な研究例はほとんどない。そこで、新芽を様々な生育ステージに調整した「やぶきた」成木茶園において、伝染源設置法による接種試験を行い、得られたデータをもとに新芽の感受性程度を表すモデル式を作成する。

成果の内容・特徴 1.
発病葉数は感染時の新芽の生育程度よって異なり、枠調査に基づく開葉数(不完全葉は含めない)が1.0~2.0葉期頃をピークに、その前後は減少する(図1)。
2.
試験毎の感染時の開葉数と発病葉数との二次回帰分析を行うと、得られる二次回帰式の寄与率は平均0.855±0.142と高く、二次曲線頂点の開葉数は平均1.7±0.1葉、発病葉数が0枚となる開葉数は平均3.5±0.2 葉であり、試験間の差は小さい(表1)。
3.
試験毎に二次曲線頂点の発病葉数を100%とし、0~3.5葉までの感染時の開葉数に対する発生比率を求め、感染時の開葉数と発生比率との二次回帰分析を行うと、y=-32.6x2+111.2x+4.7(y:発生比率%、x:感染時の開葉数、R2=0.802)の二次回帰式が得られる。この回帰式により新芽の開葉数を基準とした発生比率が推定でき、発生比率100%を示す最も感受性の高い生育ステージは1.7葉期頃となる(図2)。


成果の活用面・留意点 1.
新芽開葉数の実測調査により、チャ炭疽病に対する感染リスクが評価できる。
2.
本試験で得られたモデル式は、「やぶきた」成木茶園を対象としている。
3.
本試験で得られたモデル式は、0~3.5葉までの開葉数を対象としているので、新芽の開葉数が3.5葉を超すような幼木茶樹や更新茶樹などでは適用できない。
4.
本情報で示した開葉数は枠調査に基づくもので、不完全葉を含めていない。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010008685
カテゴリ 炭疽病

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