レーキ付正転ロータリを用いた大豆の耕うん同時播種による品質・収量向上

タイトル レーキ付正転ロータリを用いた大豆の耕うん同時播種による品質・収量向上
担当機関 福井農試
研究課題名
研究期間 2004~2006
研究担当者 北倉芳忠
笈田豊彦
中嶋英裕
山本浩二
小橋工業株式会社
発行年度 2006
要約 レーキ付正転ロータリ(平成17年度研究成果情報)による大豆の耕うん同時播種は、慣行の耕うん播種栽培(慣行ロータリによる2回耕うんなど)に比べて、省力的であり、耕深は15cm程度と深く、麦わらのすき込み性、砕土性が良く、苗立ちが安定し、生育期の地上部および根の生育が促進され、品質・収量が高くなる。
キーワード ダイズ、ロータリ、耕うん、わらすき込み、播種
背景・ねらい 大豆は、水田転作の基幹作物として重要視されているが、近年、品質、収量ともに低迷し、生産振興上の大きな問題となっている。主な原因の一つとして、麦わらの焼却や浅耕など、土づくりと播種作業の軽視があげられる。慣行の大豆栽培では、播種前に麦わらを焼却する場合が多く(約60%)、2回耕うんを行っているが、耕深、わらのすき込み、砕土など、充分な精度は確保されていない。
そこで、耕深確保、すき込み、砕土性などに優れたレーキ付正転ロータリ(以下「改良ロータリ」という)を用いて、栽培のスタートである苗立ち安定と土づくりのベースとなる15cmの耕深確保とわらすき込みによる根の生育促進に重点を置いた、効率的な耕うん同時播種栽培を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 大豆の播種時の深耕(15~17cm)は、浅耕(5~8cm)や標準耕(10~12cm)や遮根処理に比べて地上部、地下部(根)の生育が旺盛になり、しわ粒の発生も少ない(図1)。
  2. 改良ロータリを用いた耕うん同時播種栽培(以下、改良ロータリ播種栽培という)は、2回耕うんまたは砕土する(ロータリ+ロータリハローなど)慣行の播種栽培(以下、慣行播種栽培という)に比べて、耕うん作業が1回省かれるため省力的である(図2)。
  3. 改良ロータリ播種栽培は、麦わらを焼却しないまま時速1.8km程度の1回の耕うんで耕深15cm程度を確保でき、麦わらのすき込み性、砕土性は慣行播種体系より良好となるなど、慣行播種栽培に比べて精度の高い播種が可能である(表1)。
  4. この結果、慣行播種栽培に比べて、苗立ちが安定し株数が確保され、地上部や根の生育が促進され、百粒重も重く、しわ粒が少なくなり、品質・収量が向上する(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 麦後大豆播種の際、1回の耕うんが省略されることで、1haあたり約54,000円(福井県農作業標準作業料金設定指針より)の経費節減になる。
  2. 麦わら切断長は、自脱型コンバイン収穫による通常の15cm以下の圃場では播種精度に問題ないが、汎用型コンバイン収穫による30cm程度の高刈りや麦わらが切断されていない圃場ですき込み性が悪い場合は、作業速度をやや低速にして対応する。
  3. 改良ロータリは、福井県と小橋工業株式会社が共同開発し、平成18年7月から小橋工業株式会社より製品化されている。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010008515
カテゴリ 収量向上 しわ粒 水田 大豆 播種

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