ソバの早期収穫作業精度向上のためのコンバインの改良

タイトル ソバの早期収穫作業精度向上のためのコンバインの改良
担当機関 福井農試
研究課題名
研究期間 2004~2006
研究担当者 北倉芳忠
中嶋英裕
天谷美都希
山本浩二
発行年度 2006
要約 汎用型コンバインにより成熟早期のソバ(黒化率が40~70%)を円滑に収穫するために、脱穀部受け網の後部1/2を閉じ、選別揺動棚(チャフシーブ)の後部を変更、オーガ2番還元部を短縮する改良が効果的である。これにより、2番還元部や揺動選別棚での詰まりが解消し、脱穀選別部損失は2%未満に減少し、穀粒口に占める整粒の割合95%程度と選別精度は向上する。
キーワード ソバ、黒化率、コンバイン、早期収穫、収穫作業
背景・ねらい 本県のソバは、水田転作の基幹作物であり、地域特産物的な福井ブランド品として重要視されている。近年、消費者や実需者から成熟早期の黒化率が低いソバ(40~70%)は風味が良いとされていることや、収穫時期の分散にもつながることから早期収穫を推進しつつある。しかし、成熟早期のソバは、穀粒および茎葉の水分が高く生葉が多く残っているため、既存の汎用型コンバイン(刈り幅2.2m以上でオーガ式の2番還元部を有するタイプ)での収穫作業は困難を要する。
このため、黒化率の低いソバに対応するためにコンバインを改良し、良質な福井ソバの生産安定を図る。

成果の内容・特徴 1.
コンバインの改良は、①脱穀部受け網の後部1/2にカバーを設置して閉じ、②選別揺動後部の変更(部品交換)、③オーガ型2番還元パイプを短縮(加工)、の3ヶ所を行う(図1)。
2.
改良により、収穫作業時のコンバインの詰まりがほとんど解消し、穀粒の脱穀選別部損失が2%未満に減少、穀粒口に占める完全粒の割合は95%程度となり選別精度は向上する(表1)。
3.
早期収穫は登熟不足による減収、通常の収穫では自然落下とコンバイン収穫時の頭部損失の増加や風雪害による減収があり、年によって異なることから、コンバインの改良による早期収穫と通常収穫とでは実収量に差はない(図2)。
4.
早期収穫は、通常の収穫時期(黒化率80%)より約10~14日程度早く収穫作業を行えるため、作業分散、コンバイン負担面積の拡大になり、年によっては刈り遅れによる風雪害の回避も期待できる(図3)。

成果の活用面・留意点 1.
刈り取り時期の把握については、黒化率が1日あたり3%程度進むことから、調査して予測する(図3)。
2.
対象となるのは、刈り幅2m程度以上、脱穀部が軸流式で、オーガ式2番還元部を持つ汎用型コンバインである(各メーカー共通)。刈り幅1.4m程度で、脱穀部が軸流式で、バケット式2番還元部を持つソバ・大豆専用コンバインは、改良なしで早期収穫に対応可能である。
3.
改良経費は、1台約25~30万円程度(部品、工賃)であり、当面、(株)ヰセキ北陸福井支社で対応する。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010008513
カテゴリ 加工 水田 そば 大豆

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