温湯処理と催芽時食酢浸漬の組み合せによる種籾消毒法

タイトル 温湯処理と催芽時食酢浸漬の組み合せによる種籾消毒法
担当機関 富山農技セ
研究課題名
研究期間 1998~2005
研究担当者 関原(梅沢)順子
向畠博行
発行年度 2005
要約 温湯処理(60℃、10分)済みの種籾を、2.5%の食酢液中で32℃、24時間浸漬催芽することによりイネの各種種子伝染性病害を防除でき、イネ褐条病に対して卓効がある。
キーワード イネ、種子伝染性病害、食酢、特定防除資材、催芽時処理、温湯処理
背景・ねらい 温湯処理は種籾の物理的防除法として一部地域で普及してきているが、細菌性病害に対して保菌率が高い場合に効力不足な事例があり、特にイネ褐条病に防除効果が低いことが指摘されている。
そこで防除効果を高めるため、特定防除資材である「食酢」の催芽時併用処理法を開発する。

成果の内容・特徴 1.
催芽時の食酢濃度が3%を超えると、催芽液中の菌数は、褐条病菌、もみ枯細菌病菌、苗立枯細菌病菌ともに顕著に低下する(表1)。浸種前の食酢処理では効果がない。
2.
食酢濃度が4%までは90%以上の苗立率が確保され、実用上の問題がない(図1)。また、食酢濃度2.5%までは糯品種に対しても苗立率に影響がない。
3.
食酢2.5%の催芽時添加処理で、温湯処理では効果の低い褐条病菌に対して催芽液中の菌数を激減させる(図2)。
4.
浸種前の温湯処理(60℃、10分)に催芽時2.5%食酢処理(32℃、24時間)を組み合わせ ることで、褐条病に卓効を示す。さらに苗立枯細菌病やもみ枯細菌病に対する発病抑 制効果が高まり、主要な種子伝染性病害を防除できる(表2)。

成果の活用面・留意点 1.
減農薬栽培等を志向する農業者での防除対策に活用できる。
2.
食酢は市販の穀物醸造酢(酸度4.2%、うち酢酸成分約80%)を使用する。
3.
種籾に付着する食酢液は催芽後洗い流す必要はなく、そのまま播種することができる。
4.
本法は平成17年度に県内の減農薬米栽培(43ha)で実施された。
5.
食酢処理後の廃液はpHを重曹で中性とするなど、適正な処理をしたのち排出する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010008498
カテゴリ 農薬 播種 品種 防除 もみ枯細菌病

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