家畜ふん尿堆肥の輪ギクに対する障害性検出のための生物検定法

タイトル 家畜ふん尿堆肥の輪ギクに対する障害性検出のための生物検定法
担当機関 愛知農総試
研究課題名
研究期間 2005~2005
研究担当者 加藤博美
西尾譲一
発行年度 2005
要約 輪ギク「神馬」に対して植物ホルモン異常様の障害を生じる家畜ふん尿堆肥を、生物検定により2週間以内に判定できる。対象堆肥を容量で10~20%混合した培地に茎の中位を切除した輪ギク発根苗を植えると、切除部位の異常肥大を生じる。
キーワード 輪ギク「神馬」、家畜ふん尿堆肥、植物ホルモン、生育障害、切除部肥大
背景・ねらい 耕畜農業の連携は、循環型社会構築の上で主要な柱のひとつである。その一環として施設切り花における家畜ふん尿堆肥の利用は、未利用資源の用途拡大として有望であるが、作物に対する安全性の確保が重要である。多様な家畜ふん尿堆肥の中には、輪ギク「神馬」に対して、原因不明の芯止まりや葉の奇形などホルモン障害様の異常を生じる例がみられる。そこで、比較的短期間でキクに対する堆肥の当該障害性の有無を判定する方法を開発する。

成果の内容・特徴 1.
家畜ふん尿堆肥の中には施用したほ場で輪ギク「神馬」を栽培すると、頂芽の異常に よる芯止まりや枯死、葉の奇形、摘蕾跡の肥大及び肥大部からの発根など、ホルモン異常様の外観的な障害を生じるものがある(写真1a~d)。
2.
このような異常は、当該堆肥の施用量が多くなるほど激しく見られることから、原因は堆肥に存在すると考えられる(表1)。
3.
堆肥を混合した培地で頂芽異常や葉の奇形を生じた苗の茎を中ほどで切除すると、切除部位の肥大が観察される(写真2)。
4.
堆肥を10%~20%(v/v)混合した培地でキクの発根苗の茎を中位で切除して栽培 すると、1~2週間で切除部位の異常肥大がみられ、その程度によって障害性をおおよ そを評価できる(表2)。

成果の活用面・留意点 1.
本異常の原因は解析中であり、現段階では不明である。
2.
検定には、若い発根苗を用いると結果を早く確認できる。堆肥混合培地は、原則として無肥料とするが、堆肥に含まれる肥料濃度が低い場合は化学肥料で補給する。また、低温時は、生育が遅れるので加温する。
3.
観察結果では異常の様相は品種によって著しく異なるので、「神馬」以外の品種を検定に用いる場合は、別途症状を確認する必要がある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010008440
カテゴリ きく 生物検定法 品種 未利用資源

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