タイトル | フレール型飼料イネ収穫機で調製した冬作飼料作物のロールベールサイレージ品質 |
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担当機関 | 長野畜試 |
研究課題名 | |
研究期間 | 2004~2006 |
研究担当者 |
水流正裕 百瀬義男 中山利明 渡辺晴彦 |
発行年度 | 2005 |
要約 | フレール型飼料イネ収穫機でイタリアンライグラスを調製すると、ダイレクト調製、予乾方式とも乳酸含量が高い発酵品質良質なロールベールサイレージができる。ライムギでは刈取り後、24時間予乾することで適度な水分含量のサイレージができる。 |
キーワード | イタリアンライグラス、ライムギ、フレール型飼料イネ収穫機、ロールベールサイレージ |
背景・ねらい | イネの飼料利用を目的として、ロールベーラタイプの専用機が実用化されている。収穫機のうち「フレール型収穫機」は刈取り時に作物組織を破砕して予乾時の乾物率やロールベールの梱包密度が高まり、良質なサイレージが調製できる。しかし本作業機は高価であるため他の作物への汎用利用して稼働率を向上させる必要がある。そこで本機械をイタリアンライグラスおよびライムギに利用した場合のロールベールサイレージの品質を検討する。 |
成果の内容・特徴 | 1. フレール型収穫機後部を開放し、刈落したライムギは、モアで刈取り後反転した慣行区に比較して乾燥が促進される。調製したロールベールサイレージの水分含量は低い(図1,表1) 2. ロールベール密度は、ダイレクト調製区、予乾区とも慣行区と比較して低い傾向を示す(表1)。 3. フレール型収穫機で調製したイタリアンライグラスサイレージは、ダイレクト調製、予乾方式とも慣行区と比較してpHが低く、乳酸含量が高い。ライムギでは、ダイレクト調製区と軽予乾区では酪酸が生成される(表1)。 4. イタリアンライグラスサイレージは、刈取り方式に関係なくV-Scoreが高い。ライムギでは、慣行区に比較して予乾区のみ高い傾向を示す(表1)。 5. 以上の結果からフレール型飼料イネ収穫機でイタリアンライグラスを調製すると、ダイレクト調製、予乾方式とも乳酸発酵が促進された良質なロールベールサイレージが調製できる。一方、ライムギでは刈取り後、24時間予乾することで適度な水分含量のサイレージが調製できる。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 本作業機は、短稈、牧草タイプの草種の調製に適する。 2. 本成績は飼料畑における成績である。 3. ダイレクト調製方式では、ロールベールが変形し、漏汁が発生することがあるため保管場所や流通には注意が必要である。 |
URL | http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010008277 |
カテゴリ | イタリアンライグラス 乾燥 収穫機 飼料作物 ライ麦 |
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