ウドの軟化環境制御による高品質生産技術

タイトル ウドの軟化環境制御による高品質生産技術
担当機関 東京農試
研究課題名
研究期間 2001~2003
研究担当者 小寺孝治
沼尻勝人
田邊範子
澁澤英城
発行年度 2004
要約 高湿条件では軟化ウドの生育および品質は優れる。また,同濃度のジベレリン処理では、低湿よりも高湿条件下で褐変が発生しやすくなるため、軟化温度だけでなく湿度条件に合わせGA処理濃度を変えることが高品質化に有効である。
キーワード ウド、ジベレリン、温度、湿度、軟化
背景・ねらい ウドのジベレリン(GA)処理濃度および軟化温度条件に関する知見は多いが、湿度条件についての報告はみられない。また,軟化環境は複合的環境下でありながら、これまでは単一要因のみの影響を調べた報告が多い。そこで、本研究では特に湿度に注目し、単一および複合的環境要因がウド軟化栽培に及ぼす影響について調査し、高品質栽培技術を検討する。
成果の内容・特徴 1.
GA処理は、無処理に比べ軟化伸長を促進する働きがある。また、高湿条件では低湿条件に比べ伸長量・軟化物重は増加することから、高湿環境はウド軟化栽培において生育を促進する働きがある(表1)。
2.
GA無処理の場合には、褐変の発生は低湿条件に比べて高湿条件で少ないが、GAを処理した場合には、高湿条件で褐変の発生は多くなる(表1)。
3.
環境要因の複合的な影響を分散分析したところ、GA、温度および湿度に交互作用の関係が認められ、高湿条件では低湿条件に比べGAの効果が現れやすく、褐変が多く発生しやすい(表2)。
4.
高湿条件では、低湿条件よりも生育は進み軟化物重は増加する。また、褐変の発生は少なく高品質化に有効である(図1)。その場合、低湿区は日中に75%まで低下する(図2)。
成果の活用面・留意点 1.
高湿条件はウドの生育および高品質化に有効であるので、湿度はできる限り高く、一定に維持する。ただし、低湿から高湿条件に変わる場合、GA処理濃度をより低くすることが品質低下を防止することに有効である。
2.
地下式やハウス内の軟化栽培では、地下穴に比べて湿度環境が変化しやすいので保温とともに保湿に留意した施設にする。また、灌水などの出入りの際は、外気の侵入により湿度低下が起こりやすいので注意する。
3.
生育に対する複合的な影響を考慮した効果的な管理技術とともに、休眠の深さに合わせた適切なGA処理方法が明らかになれば、より効率的な栽培が可能となる。
4.
本研究では,「都香(みやか)」を供試品種とした。品種の特性を把握し、適切なGA濃度や温度条件を決定することが望まれる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010008020
カテゴリ うど 環境制御 管理技術 高品質栽培技術 高品質生産技術 品種

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