シ−トを利用した簡易堆肥発酵施設

タイトル シ−トを利用した簡易堆肥発酵施設
担当機関 群馬畜試
研究課題名
研究期間 2002~2003
研究担当者 山田正幸
松本尚子
鈴木睦美
浦野義雄
発行年度 2003
要約 コンクリ-トや鉄骨等の恒久的な材料を使わず、畜産農家自身が手作りでき、低コストな強制通気型堆肥発酵施設。切り返しの必要が無く、作業は積み込みと搬出のみであるが、順調な発酵が進み堆肥の水分を低減できる。
キーワード 家畜ふん尿、牛、ふん、堆肥、シ-ト、強制通気
背景・ねらい 中小規模畜産農家に堆肥製造を奨励するためには、消耗品程度の超低コストで自ら設置と補修ができ、確実な発酵が進み、重労働の切り返しから開放され、水分調整資材も自給できる技術が必要である。これらの観点から施設開発を実施する。
成果の内容・特徴 1.
施設の作り方は、地面に防水シ-トを敷き、土を15cm程度のせ作業機で踏み固め平らにする。表面の長辺方向に工事用足場パイプを4本埋め込む。中央2本には10cm程度の間隔で6mm程度の穴をあけ、送風用とする(簡易堆肥盤)。この上に水分70%程度に調整したふんを高さ1.5m程度に積み上げ、上掛けシ-トをかけ固定する(図1、写真1)。
2.
積み込み時の容積1m図1)。
3.
70℃程度の発酵熱が続き1か月ほどで温度が下がる。10日目頃までに高さが1/3ほど低下するので、上掛けシ-トを張り直す。切り返しはしない。出来上がった堆肥は、下層ほど水分が低く、防水・通気・透湿性不織布シ-トを掛けた場合には全層平均で水分52%、分解率35%程度である(図2、表1)。
4.
乳牛40頭繋ぎ飼いの酪農家の場合には簡易堆肥盤4セットで面積160m2となる。費用を概算すると、設置費は防水・通気・透湿性不織布シ-ト利用で24万円、穴あきポリエチレンシ-トで13万円程度である。維持管理費は防水・通気・透湿性不織布シ-ト利用で年間18万円、穴あきポリエチレンシ-ト利用14万円程度である。
成果の活用面・留意点 1.
簡易堆肥盤への積み込み作業は7から10日毎にまとめて行い、その間は既存施設(ない場合は簡易ハウス)内に出来上がり堆肥等を敷いてふんを貯留しておくと良い。
2.
水分75%を超えると発熱発酵は進むものの排汁が出て通気パイプを詰まらせるので注意が必要である。
3.
上掛けシ-トの材質により出来上がり堆肥の水分は大きく変化する。戻し利用をする 場合には透湿性の高いシ-トを選択する。
4.
足場パイプ等の利用資材は腐食が進むが、消耗品と考えて随時更新する必要がある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010007489
カテゴリ 簡易ハウス くり 低コスト 乳牛

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