社会貢献を含む農協米マーケティングの分析枠組みとチェックリスト

タイトル 社会貢献を含む農協米マーケティングの分析枠組みとチェックリスト
担当機関 三重科技
研究課題名
研究期間 2000~2002
研究担当者 大泉賢吾
発行年度 2002
要約 農協の社会活動を米の評価に付加するため、社会貢献を含むマーケティングの分析枠組みを構築し、この自己チェックリストを作成した。これを用いた実態調査では、農協による学校教育支援の実行割合が51%あるなど、高い実行割合を示す社会貢献要素が多く、現状の農協マーケティングにおいて有効に活用すべき要素であることを明らかにした。
背景・ねらい 近年のマーケティングでは社会貢献活動が重視されてきている。しかし、農協では社会志向マーケティングの理論を活用したマーケティング活動はほとんど実行されていない。そこで、社会貢献を含む農協米マーケティングの自己チェックリストにもなる調査分析枠組みを構築するとともに、社会志向マーケティングと捉えられる内容と実態を明らかにする。
成果の内容・特徴 1.
マーケティング要素は関連諸文献から、外部対応、内部、社会志向要素に整理する(表1)。
2.
外部対応要素は、卸売業者、量販店・生協、消費者、安全性や環境に関するニーズ調査・分析(4要素)、製品の品質管理、商標登録、製品の自然環境イメージ、産地のサービスなどの製品(4要素)、卸売業者、量販店、生協、外食産業、通販・直売などのチャネル(5要素)、米の広告、産地の広告、ホームページ広告、人的セールス、食味会など販売促進活動、パブリシティなどのプロモーション(6要素)とする(表1)。
3.
内部要素は、農協の生産施設の充実、一体性ある組織力、製品販売等の企画力、新技術対応、マーケティング担当等の設置で構成する(表1)。
4.
社会志向要素は、学校教育への支援、農村行事への支援等、水田維持管理組織への支援、都市住民向け参加イベントの開催、棚田や景観田への支援、洪水防止に資する水田への支援、米提供による防災システムへの協力、独自の食糧安全保障システムの検討、地球環境問題への取り組みとする(表1)。
5.
回答となるチェック項目は、表1に示すように「実行」、「計画」、「必要」、「不要」とし、各農協などが該当を個々にチェックする(表1)。
6.
この表を基に東海・中部・北陸の農協を対象に調査を行ったところ、社会志向要素である地域の学校への支援が51%実施されているほか、農村行事、住民イベントなどへの支援もかなり行われている(図1)。現在の慣習的社会貢献行為に戦略性を持たせ、新たな視点で農協の米マーケティング力を高める必要があることが明らかとなった。
成果の活用面・留意点 1.
農協の米マーケティング力を数値化し、比較検討したい場合は、主要成果「カテゴリー主成分分析による農協の米マーケティング力の計測手法」を参考にされたい。
2.
調査結果図1を参考に、農協、普及センター、行政など関係機関が一体となって、今後のマーケティングを分析することにより、一層効果が高まる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010007381
カテゴリ くり 水田 ニーズ分析 良食味

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