温度、日長管理による鉢物花きの生育制御

タイトル 温度、日長管理による鉢物花きの生育制御
担当機関 埼玉農総研
研究課題名
研究期間 2000~2001
研究担当者 高山智子
杉村 孝
石坂 宏
発行年度 2002
要約 オリエンタルリリー「カサブランカ」など数種の鉢物花きは、夜温を昼温より高く管理することで花茎伸長が抑制され、昼夜温を制御することは草丈の調節に有効である。
キーワード 鉢花、温度管理、日長管理、オリエンタルリリー、ハイドランジア、マーガレット、フウリンソウ
背景・ねらい 温度管理による草丈調節技術は、海外で多くの研究がなされ、欧米の花き生産において広く利用されている。しかし、国内では、定植から開花に至るまでの生育期間全般における温度管理の効果について確認されている品目は少ない。
そこで、県内で生産されている数種の鉢物花きについて、異なる日長条件下で温度管理の影響を調査し、主に矮化剤の代替としての可能性について検討する。
成果の内容・特徴 1.
供試した全ての品目(オリエンタルリリー、ハイドランジア、マーガレット、フウリンソウ)において、花茎伸長に温度管理の影響が認められる。夜温(PM7:00~AM7:00の設定温度)を昼温(AM7:00~PM7:00の設定温度)より高く管理した場合、夜温と昼温を等しく管理及び夜温が昼温より低い管理に比べ緩慢な伸びを示す(例:マーガレット図1)。
2.
オリエンタルリリー「 カサブランカ 」で は、花茎長に及ぼす温度管理の影響が大きく、夜温を昼温より高く管理した場合、著しく矮化する。開花は短日条件(11時間日長)、及び夜温を昼温より低く管理した場合、やや遅れる傾向にある(図2)。
3.
ハイドランジア「サン・ルージュ」の花茎長、花房の高さ、葉柄長は夜温を昼温より高く管理した場合、最も小さくなり、逆に夜温を昼温より低く管理すると大きくなる(表1)。この温度管理効果は、長日条件(16時間日長)で顕著に見られ、かつ開花は早まる。
4.
マーガレットでは摘心後の花茎長、花梗長に温度管理の影響が見られ、夜温を昼温より高く管理した場合、最も小さくなり、逆に夜温を昼温より低く管理すると大きくなる(図1)。
5.
フウリンソウ「メイ・ピンク」は長日条件において、花茎長、花梗長に温度管理の影響が見られ、夜温を昼温より高く管理した場合は、その逆の温度設定に比較して小さくなる。短日条件では開花は著しく遅れるが、温度管理の影響は花茎長に見られ、夜温を昼温より高く管理するか等しくした場合、夜温が昼温より低い設定に比較して花茎長は小さくなる(表2)。
成果の活用面・留意点 1.
夜温を昼温より高く管理することにより花茎伸長が抑制された各品目は、早朝降温処理の効果を確認することで、実際栽培への応用が可能である。
2.
オリエンタルリリー「 カサブランカ 」で は 、開 花 時 ま で 夜温を昼温より高く管理していると、花房部分の節間と花梗長が短くなり、小花が重なり合って観賞価値の低下をきたす形状となるため、温度管理の変更時期の検討が必要である。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010007375
カテゴリ 温度管理 栽培技術 ハイドランジア ふう マーガレット

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