給水栓吐出量の計測による不耕起乾田直播水田での用水量

タイトル 給水栓吐出量の計測による不耕起乾田直播水田での用水量
担当機関 愛知農総試
研究課題名
研究期間 2001~2002
研究担当者 加藤宏明
榊原正典
発行年度 2002
要約 給水栓吐出量は、簡易ベンチュリ管電磁流量計または給水栓桝欠口部の越流高さから容易に計測できる。省力・低コスト技術として普及展開を図っている不耕起乾田直播栽培の水田用水量は、鎮圧作業をした場合、移植栽培と同程度である。
キーワード 給水栓吐出量、計測法、不耕起乾田直播栽培、用水量
背景・ねらい 省力・低コストが図られる不耕起乾田直播栽培は、本県で10,000haを目標として普及展開を図っているが、移植期の利水集中を回避できる反面、減水深が増大すると言われており、今後の水需要に大きな影響があると推測される。そこで、給水栓吐出量の計測により水田用水量の実態を調査する。
現場での給水栓吐出量の測定法には、適当な精度を保持し、安価でかつ堅牢な簡易ベンチュリ管流量計がある。しかし、水道メータにゴミが詰まりやすく、分流管で通水阻害が起こり、積算水量の数値を定期的に読みとる必要があるため、計測法を開発する。
成果の内容・特徴 1.
小口径電磁流量計を使用して簡易ベンチュリ管電磁流量計を構成すると、データーロガーによって自動計測できる。
2.
本管口径φ50に接続するスロート部口径φ30、φ25の2種類の簡易ベンチュリ管電磁流量計を試作したところ、その分流比(本管流量Q/分流管流量q)はそれぞれ8.16、4.96となり、精度よく計測できる(図1)。
3.
給水栓桝の欠口部が完全越流している場合は、欠口部の越流水深を測定することにより給水栓吐出量の計測ができる。越流水深hと流量Qの関係は、図2のとおりであり、越流水深hを測る水位計を設置するのみで計測できる。
4.
2年間における不耕起乾田直播水田と移植水田の1作あたりの水田用水量を比較すると、同程度である(図3)。また、減水深も同程度である。
成果の活用面・留意点 1.
本計測法は、現場での給水栓吐出量の測定に活用できる。
2.
調査地区は冬季の水利権がないため、冬季代かきの代わりに鎮圧作業を行っている。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010007285
カテゴリ 乾田直播 自動計測 水田 低コスト

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