ライトピンク系グラジオラス新品種「プリンセスサマー」

タイトル ライトピンク系グラジオラス新品種「プリンセスサマー」
担当機関 茨城農総セ
研究課題名
研究期間 1989~2001
研究担当者 雨ヶ谷洋
霞正一
江面浩
高津康正
佐久間文雄
友常秀彦
林幹夫
眞部徹
発行年度 2002
要約 ピンクのグラジオラス「トラベラー」から花色だけを極淡いピンクに変えた新品種「プリンセスサマー」を育成し、2002年1月に品種登録した。
キーワード グラジオラス、育種、品種、花色、突然変異
背景・ねらい グラジオラスの消費、生産の拡大を図るため、本県のオリジナル品種を育成する。ここでは本県の主要品種である「トラベラー」の優れた特性(草姿、花茎の硬さ、花の咲き方、作型適応性の広さなど)を変えずに、花色だけを変異させた新品種を育成する。
成果の内容・特徴 1.
1989~1991年「トラベラー」から花色が極淡いピンクに自然突然変異した1系統を選抜した。1992~1994年この系統と、別に選抜した「トラベラー」の花色変異系統としてガンマ線照射による2系統、培養変異による3系統の計6系統を比較し、最も優良であった自然突然変異による花色変異系統を品種候補として選抜した。1995~1997年露地、ハウス栽培を行い、この系統の特性が安定していることを確認した(図1)。1998年5月「プリンセスサマー」と命名、品種登録を申請し、2002年1月登録した。
2.
花色は原品種「トラベラー」の紫ピンク(9703、日本園芸植物標準色票による。以下同じ)よりかなり淡くなったピンク白(9701)である(図2、表1)。
3.
到花日数、草丈、花穂長、小花数は「トラベラー」とほぼ同じである(表1)。また、草姿、花茎の硬さ、耐病虫性、小花が密着して咲くなどの開花様相も「トラベラー」と同じである(図2)。
4.
「トラベラー」と同様に露地季咲きおよび露地抑制の両作型に適応性がある(表1)。
5.
生産農家および市場関係者による評価は、花色、花茎の硬さ、花被の厚さなどについて高い。
成果の活用面・留意点 1.
球根は茨城県グラジオラス球根協会などを通じて県内の栽培農家に配布する。
2.
栄養繁殖により、一部分または個体全体が原品種「トラベラー」と同様のピンクに花色復帰する個体が1~2%見られるので、これらは球根養成時に抜き取る。
3.
「トラベラー」と同様に高温期には葉および花被にウイルス症状が発生する場合があるので球根養成時に罹病株を抜き取る。
4.
栽培にあたり、茨城県との許諾契約が必要である。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010007219
カテゴリ 育種 グラジオラス 新品種 繁殖性改善 品種

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