稲発酵粗飼料用ベールラップの密封作業の高能率化

タイトル 稲発酵粗飼料用ベールラップの密封作業の高能率化
担当機関 三重科技セ
研究課題名
研究期間 1999~2003
研究担当者 浦川修司
平岡啓司
吉村雄志
小出勇
発行年度 2002
要約 稲発酵粗飼料用稲のロールベールの密封作業から圃場外への搬出作業までを行う自走式ベールラッパの操作部位置を変更し、エンジン出力の向上を図ることにより作業時間が短縮される。この改良により,圃場内で組作業を行う稲発酵粗飼料用ロールベーラとほぼ同じ作業時間になり,面積を拡大した場合でも1セットで効率的に作業ができる。
キーワード 自走式ベールラッパ、稲発酵粗飼料用稲、作業時間
背景・ねらい 稲発酵粗飼料用ロールベーラと組作業を行うための自走式ベールラッパを開発し,平成12度から実用化されている。本機は稲発酵粗飼料用ロールベーラとほぼ同時に圃場に進入して作業を行うことができるが,稲発酵粗飼料用ロールベーラより作業能率がやや劣っていた。そこで,自走式ベールラッパの操作性と作業能率の向上を図るための改良を行い,稲発酵粗飼料用(飼料イネ)のロールベールサイレージ調製における高能率化を図る。
成果の内容・特徴 本機の主な改良点は,操作性の向上を目的とした操作部及びロールベール積載用リフトアームの取付け位置と変速装置の変更,圃場内移動時間の短縮を目的としたエンジン出力の向上,密封時間の短縮化のためのフィルム繰出し装置の変更である(表1)。
1.
自脱型コンバインによる水稲収穫作業では,左回り刈りを行うのが基本である(牧草の刈取り作業は右回り)。飼料イネ用ロールベーラも自脱型コンバインをベース機としていることから,同様の方法で作業を行うことから操作部は進行方向に対して機体中心線の右側にある。しかし,改良前の自走式ベールラッパの操作部は左側にあり,耕種農家が作業を行う場合に違和感がる。そこで,操作部を飼料イネ用ロールベーラと同様に右側に変更することにより,特に外周作業では畦側に操作部が位置することから,ベール積載作業が容易に行える(表1)。なお,操作部の変更にともない,ベール積載用リフトアームの取付け位置も右側に変更してある。
2.
エンジン出力を6.3kWから9.6kWに向上させることにより,空車時の移動や密封作業時の移動,ベール積載時の移動において,改良前と比較して約2倍の移動速度となっる(表2)。また,ダブルストレッチ方式への改良により密封作業時間が短縮され,密封後のロールベールを圃場内へ放出する体系でも効率化が図られる。
3.
本機の改良により作業時間は約5分/10a短縮される。これは圃場内移動時間の短縮と,変速装置のHSTの採用により,ベール積載時の位置設定時間の短縮によるものである(表3)。
4.
飼料イネ用ロールベーラとの組作業において,改良前では5分~10分/10aの時間差があったが,本改良により小区画圃場では逆に飼料イネ用ロールベーラの作業時間よりも短くなり(表4),両機の作業時間はほぼ同程度である。
成果の活用面・留意点 1.
飼料イネ用ロールベーラと組作業を行う場合の高能率作業機として活用できる。
2.
作業能率はロールベールの数や圃場内の分散位置,オペレータの熟練程度や作業法により異なることがある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010007206
カテゴリ 高能率作業機 飼料用作物 水稲

この記事は