1〜2月収穫ハクサイ「初笑」の品種特性と栽培方法

タイトル 1〜2月収穫ハクサイ「初笑」の品種特性と栽培方法
担当機関 茨城農総セ
研究課題名
研究期間 1998~2002
研究担当者 宮城慎
木村仁
鈴木雅人
発行年度 2002
要約 ハクサイ晩生品種「初笑(TK-8)」は黄芯で耐寒性にすぐれ、9月20日頃までに定植すると頭部結束するだけで1~2月出荷が可能である。また、マルチ栽培による生育促進効果も期待でき、2月どりの品種として有望である。
キーワード ハクサイ、品種、貯蔵、頭部結束、定植時期、耐寒性、マルチ栽培
背景・ねらい 近年のハクサイ栽培は黄芯系品種が主流であり、1~2月どりの作型においても黄芯系ハクサイの導入が求められている。また、2月出荷では簡易貯蔵栽培が行われているが、囲い作業の多大な労力や材料の稲わらの入手困難から、省力化が課題となっている。
黄芯系で耐寒性の優れる晩生新品種「初笑」(試作名:TK-8)の品種特性と栽培方法を検討し、課題の解決に資する。
成果の内容・特徴 1.
「初笑」は、「黄皇85」「黄月87」「大福209」等の慣行主要晩生品種と比較すると、結球重がやや小さく結球程度がややゆるいものの、球内の黄芯は濃く、尻張りも良い。球形も長砲弾形で良好である(表1)。
2.
「初笑」は非常に耐寒性に優れ、凍害の程度は他の全ての晩生品種よりも軽く、頭部結束するだけで1~2月まで在圃が可能である。1月中下旬の収穫では葉先がやや褐変する程度であり、また2月下旬の収穫でも凍害は他品種よりも少なく、外葉1~2枚程度の調製で出荷が可能である(表1)。
3.
「初笑」の定植時期は9月20日前後である。9月24~26日定植では、それ以前の時期に定植したものと比較すると球高と球径に大きな差は見られないものの、結球程度がゆるく結球重も小さくなる (表1)。
4.
晩生ハクサイのマルチ栽培は、地温を上昇させ、生育を促進することが可能であるが、凍害に対する防止効果は小さい。耐寒性の強い「初笑」はマルチ栽培によって定植時期を遅らせることが可能であり、マルチングにより結球重が大きく、また結球程度も固くなるが、「初笑」は他の品種と比較して結球程度がややゆるい(表2)。
成果の活用面・留意点 1.
「初笑」は、タキイ種苗から平成13年度上市された。
2.
根こぶ病および黄化病に対する耐病性は弱いので、これらの土壌病害の発生に対して注意する。
3.
早い時期に定植したものはクラウン部に亀裂・褐変が生じる恐れがあるので、1月中旬以降は試しどりをしながら適期収穫を心がける。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010007149
カテゴリ 栽培技術 出荷調整 省力化 新品種 耐寒性 凍害 はくさい 品種

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