水稲湛水直播栽培におけるクログワイの増殖特性と制御法

タイトル 水稲湛水直播栽培におけるクログワイの増殖特性と制御法
担当機関 (独)農業技術研究機構 中央農業総合研究センター
研究課題名
研究期間 1997~2005
研究担当者 牛木純
森田弘彦(九州農研)
川名義明
発行年度 2001
要約 湛水直播栽培でのクログワイの増殖量は移植栽培より大きいが、水稲の草丈が約50cmになると、移植栽培と同様に分株の発生が抑制される。湛水直播栽培でのクログワイは、スルホニルウレア含有除草剤とベンタゾン液剤との体系処理により制御できる。
キーワード 移植栽培、クログワイ、水稲草丈、増殖、制御、体系処理、湛水直播栽培
背景・ねらい 難防除雑草のクログワイは水稲直播栽培での生育特性や防除法が解明されておらず、水稲直播栽培を拡大する上での障害の一つとなっている。そのため、水稲湛水直播栽培におけるクログワイの生育特性と制御法を明らかにする。
成果の内容・特徴 1.
栽培法や湛水直播栽培の播種時期にかかわらず、クログワイ分株の発生終期は8月上旬である。湛水直播栽培の播種時期を早くすると、発生期間が長くなる(表1)。
2.
湛水直播栽培では移植栽培と比較して、分株の発生が多いため、クログワイの株数が増加する(図1)。
3.
クログワイ発生時の水稲草丈の増加にともなって、クログワイの母株から発生する分株数は減少する。湛水直播栽培では移植栽培と同様に水稲の草丈が約50cmに達すると、それ以降に発生する株からは分株を発生しない(図2)。
4.
シハロホップブチル・ピラゾスルフロンエチル・ブタミホス1キロ粒剤はクログワイの発生を処理後約3週間抑制するが、その後は株数が増加し(図3)、その効果は不十分である。
5.
クログワイ発生始期のシハロホップブチル・ピラゾスルフロンエチル・ブタミホス1キロ粒剤とクログワイ草丈15~20cm(水稲草丈約50cm)時のベンタゾン液剤との体系処理により、クログワイの株数は大幅に抑制され(図3)、水稲収穫後の塊茎数は作付前の約40%に減少する(データ省略)。
6.
他のスルホニルウレア系除草剤(ピリミノバックメチル・ベンスルフロンメチル・メフェナセット1キロ粒剤及びシハロホップブチル・ピラゾスルフロンエチル・メフェナセット1キロ粒剤)はクログワイに対してシハロホップブチル・ピラゾスルフロンエチル・ブタミホス1キロ粒剤と同様の効果を持つ(データ省略)。
成果の活用面・留意点 1.
クログワイが発生する水田に湛水土中直播栽培を導入する場合の除草体系を策定する際の基礎知見として活用できる。
2.
水稲草丈とのクログワイの増殖との関係については、水稲の発生本数が減少するとクログワイの増殖可能期間が長くなることが予想される。
3.
上述したスルホニルウレア系除草剤は水稲直播栽培に農薬登録はあるが、クログワイは対照草種になってない。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010007046
カテゴリ 直播栽培 除草 除草剤 水田 水稲 難防除雑草 農薬 播種 防除

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