水稲品種「こしいぶき」の効率的な細胞培養技術

タイトル 水稲品種「こしいぶき」の効率的な細胞培養技術
担当機関 新潟農総研
研究課題名
研究期間 1996~2000
研究担当者 橋本憲明
水野麻里
星洋介
大源正明
発行年度 2001
要約 水稲品種「こしいぶき」の種子からのカルス誘導、懸濁培養による大量増殖、植物体再分化を効率良く行うことができる。
背景・ねらい 水稲品種「こしいぶき」は、品質・食味がコシヒカリ並に優れる早生種であるため、品種改良のための育種素材としても有用である。そこで、本品種を材料に用いたバイオテクノロジーによるイネの品種改良を効率化するため、「こしいぶき」の細胞培養技術を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 種子カルス誘導培地の基本培地にはMS培地が適する。表面殺菌した玄米からカルスが誘導される割合は約90%である(表1、図1)。
  2. 玄米から誘導されたカルスは、窒素源を1/2濃度にしたR2培地(1/2R2培地)を用いて振とう培養することで、大量増殖ができる(図2)。7日間の培養でカルスの容積が約5倍になる。
  3. 再分化誘導培地と再分化培地の基本培地にはDKN培地が適する。カルスから緑色植物体が再分化する割合は約60%、アルビノについては2%程度である(図3)。
  4. 各培養過程によって適する基本培地は異なり、各過程で用いる培地の組成と培養条件は表2に示す。
成果の活用面・留意点
  1. 「こしいぶき」のカルス誘導、カルスの大量増殖、再分化が容易となり、バイオテクノロジーによるイネ育種に利用できる。
  2. 本技術は品種改良、並びに農業教育機関におけるバイテク実習に活用できる。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010007029
カテゴリ 育種 水稲 品種 品種改良 良食味

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