産業用無人ヘリコブターによる大豆カメムシ類の省力的防除技術

タイトル 産業用無人ヘリコブターによる大豆カメムシ類の省力的防除技術
担当機関 石川農研
研究課題名
研究期間 2001~2002
研究担当者 笠島哲
発行年度 2001
要約 産業用無人ヘリコプターによる大豆カメムシ類の防除は、地上防除とほぼ同等の防除効果が得られ、省力的防除技術としての実用性が高い。
キーワード 大豆カメムシ類、産業用無人ヘリコプター、省力的防除
背景・ねらい 大豆カメムシ類は子実を吸汁し、減収・品質低下などの被害をもたらす重要害虫であるが、移動分散能力が高いことから広域かつ一斉に薬剤防除を実施する必要がある。そこで、省力的防除法として期待される産業用無人ヘリコプター(以下無人ヘリ)による防除効果等を検討する。
成果の内容・特徴
  1. カメムシ類の寄生虫数調査では、薬剤の剤型に関係なく無人ヘリ防除・地上防除ともほぼ同等の効果がみられる(図1)。また、被害粒調査では、無人ヘリ防除は地上防除に比べ被害粒率が多いもののその差は小さい(図2)。
  2. 無人ヘリ防除における大豆の部位別落下分散量をみると、草冠部では薬剤の落下分散量が多いが、下部になるにつれ落下分散量が低下する傾向がみられる(表1)。しかし、部位別の殺虫効果をみると、下部においてもホソヘリカメムシ及びイチモンジカメムシに対する死虫率は高い(表2)。
  3. 無人ヘリ防除の供試薬剤には、薬害はみられない。
  4. 今回の無人ヘリ防除作業(Y社製Rマックス・約3ha散布)の労働時間は、約0.03h/10aで、試算では地上防除に比べ約10%(粉剤・パイプダスター)~30%(液剤・ブームスプレヤー)の労働時間となる(表略)。
  5. 以上の結果から、無人ヘリ防除は、地上防除とほぼ同等の防除効果が得られ、省力的防除技術としての実用性が高いと考えられる。
成果の活用面・留意点
  1. 無人ヘリ防除を導入することにより、大豆の省力安定生産のための機械化一貫体系化に寄与する。
  2. 無人ヘリ防除は、適正な飛行条件(飛行高度等)で散布しないと防除効果が劣る場合があるので留意する。
  3. 無人ヘリ防除は、粉剤による地上防除に比べ作業能率が高く、労働費や薬剤費が安いが機体・防除機が高い。技術導入に際しては、機体・防除機の購入のほか防除業者への作業委託が可能である場合が多いので、これらコスト面を配慮する。
  4. 今回供試した無人ヘリ防除の薬剤ついては、カメムシ類にはエトフェンプロックス乳剤・エトフェンプロックスMC剤とも登録がなく、近く製剤メ-カ-から申請される予定である。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010007014
カテゴリ カメムシ 害虫 機械化 コスト 大豆 防除 薬剤

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