かんきつに含まれるβ−クリプトキサンチンとオーラプテンの含有量変動

タイトル かんきつに含まれるβ−クリプトキサンチンとオーラプテンの含有量変動
担当機関 栄養研究室
研究課題名
研究期間 1998~2000
研究担当者 浜撝櫻----稲葉元良
発行年度 2001
要約 温州みかんの果肉中のβ-クリプトキサンチンは糖度の高い果実に多く含まれる。オーラプテンは「川野ナツダイダイ」などのダイダイ類やザボン類の果皮に多く含まれるが、果肉にも含まれる品種のあることが判明した。
キーワード かんきつ、温州みかん、中晩柑類、β-クリプトキサンチン、オーラプテン
背景・ねらい β-クリプトキサンチンは温州みかんに多く含まれる色素成分で、カロテノイドのひとつであり、オーラプテンは中晩柑類に含まれるクマリンのひとつである。これらの成分には発がん抑制効果があることが知られ、かんきつ類の機能性成分として注目されている。そこで、これらの有効活用を図るため、β-クリプトキサンチンについては品種、収穫時期、栽培方法、貯蔵条件等が果肉中の含有量に与える影響について、また、オーラプテンについては本県の栽培品種間、幼果と完熟果、およびフラベドとアルベド等の差異について検討する。
成果の内容・特徴
  1. β-クリプトキサンチンについて
    1. 調査した3品種はいずれも、収穫時期が遅いほど含有量は多くなる(表1)。
    2. 同一時期の比較では早生温州が「青島温州」より含有量が多いものの、同一成熟度
      (「青島温州」は早生温州より1ヶ月遅いと仮定)では品種による差は小さい(表1)。
    3. マルチ栽培やボックス栽培などで栽培される高糖度果実は、慣行のものより含有量が多い(図表略)。
    4. 予措条件や貯蔵期間が含有量に及ぼす影響は小さい(図表略)。
    5. β-クリプトキサンチン含有量と糖度との間に高い相関が認められ、糖度の高い果実により多く含まれる(図1)。
  2. オーラプテンについて
    1. 完熟果の比較では「川野ナツダイダイ」と「スルガエレガント」に多く含まれ、いずれも果肉より果皮に多く含まれる(表2)。
    2. 完熟果にオーラプテンが含まれている「川野ナツダイダイ」と「花柚」は、幼果にも含まれるが、一般的に幼果より完熟果において含有量が多い(図表略)。
    3. 「水晶ブンタン」にはフラベドとアルベド両部位に含まれているが、アルベドよりフラベドに多く含まれる(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 消費者に対するかんきつ類の機能性に関するPRは、生果および加工の両面からの取り組みが継続して必要と思われる。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010006805
カテゴリ 温州みかん 加工 機能性 機能性成分 品種 ぶんたん その他のかんきつ

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