大区画水田における不耕起播種機を基幹とした水稲省力作業体系

タイトル 大区画水田における不耕起播種機を基幹とした水稲省力作業体系
担当機関 愛知県農業総合試験場
研究課題名
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 大区画水田において、愛知式不耕起播種機を用い、冬季代かき不耕起乾田直播を基幹とした省力水稲作業技術体系を検証した結果、ほ場作業時間は16.4時間/haとなり、成熟期の異なる品種の組み合わせにより個別経営で最大作付け面積は34.4haまで拡大できる。
背景・ねらい 水田作では米価の下落や担い手不足に対応するため、規模拡大と低コスト化を目指している。愛知県下では冬季に代かきをしてほ場を均平にしておき、そろばん玉状の作溝輪を強制駆動させて開口部2cm、深さ5cmのV字型の溝を開け、種子と肥料を同時に同じ溝に播く愛知式不耕起播種機を用いた冬季代かき不耕起乾田直播栽培が普及しつつある。この不耕起播種機を基幹として、用排水遠隔自動制御システムと農道旋回が可能なほ場を前提条件とする超省力的な作業技術体系化試験(5年間)のデータを検証し、個別経営の規模拡大の可能性を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 1haほ場におけるほ場作業時間は16.4時間/ha(平成9年度収量540kg/10a)である(表1)。
  2. 農道旋回を行うことで、ほ場内走行は直進のみで稲体を踏み荒らさずにクローラトラクタによる除草剤散布が可能であり、また、他の作業においても旋回が速やかに行え、ほ場作業効率が高くなる。
  3. 防除は、循環かんがいシステムを利用することで流水施薬が行え、0.6時間/haで完了でき、労力的にも軽減される(表1)。
  4. 水管理は、用排水遠隔自動制御システムにより自動化しており、不要となる(表1)。
  5. 本直播体系では、規模拡大は収穫作業が制限要因になるが、成熟期の異なる3品種を用いることで最大34.4haまで可能である(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. ほ場はトラクタ走行可能な農道で囲まれ、用排水遠隔自動制御システムは循環かんがいシステムを含み、乾燥調製は共同乾燥施設の利用を前提とする。
  2. 除草剤散布1と2の間の作業空白期間(表2)はコシヒカリの移植適期に当たり、また、収穫適期も直播栽培の収穫前であることから、本直播体系に移植栽培を組み合わせることでさらに作付け面積の拡大が可能になる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010006475
カテゴリ 乾燥 乾田直播 規模拡大 経営管理 省力作業体系 直播栽培 自動制御 除草剤 水田 超省力 低コスト 播種 品種 防除 水管理

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