キャベツバーティシリウム萎凋病菌の種と系統判別

タイトル キャベツバーティシリウム萎凋病菌の種と系統判別
担当機関 群馬県園芸試験場
研究課題名
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 キャベツバーティシリウム萎凋病の病原菌は、Verticillium longisporumおよびV. dahliaeである。V. dahliaeはナス系、トマト系、ピーマン系、エダマメ系の4系統に判別される。
背景・ねらい 群馬県内のキャベツに、バーティシリウム萎凋病が多発して問題となっている。本病の病原であるVerticillium菌は、多くの作物を侵すが、種、系統によって病原性の異なることが知られており、これらを知ることは、輪作作物の選定など防除対策上重要である。そこで、嬬恋村、長野原町のキャベツから分離されたバーティシリウム萎凋病菌について、種の同定と系統の判定を行った。
成果の内容・特徴
  1. 分離した28菌株は、PSA培地上で初め乳白色、後に中心部が淡黒色ビロード状を呈した。分生子柄の基部は無色であり、各節からフィアライドを輪生し、先端に擬頭状に分生胞子を形成した。微小菌核のみを形成し、休眠菌糸や厚膜胞子は形成しなかった。
  2. 分生胞子の長径が7μm以上の13菌株は、微小菌核の形態がひも状で、ポリフェノールオキシダーゼ活性が弱く、Verticillium longisporumであった。一方、分生胞子の長径が6μm以下の15菌株は、微小菌核の形態が粒状で、ポリフェノールオキシダーゼ活性が強く、V. dahliaeであった。(表1)
  3. V. dahliae 15菌株は、判別植物に対する病原性の違いから、ナス系、トマト系、ピーマン系、エダマメ系として、それぞれ1、9、4、1菌株に類別された。(表1)
成果の活用面・留意点
  1. キャベツのバーティシリウム萎凋病は、 V. longisporum、V. dahliaeの2種の病原菌によって発生するため、輪作作物の選定や抵抗性品種育成などに当たっては、両種に対する対策が必要である。
  2. V. dahliaeは少なくとも4つの系統を含むので、本病発生圃場では、ナス、トマト、ピーマン、エダマメの作付けを控える必要がある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010006428
カテゴリ えだまめ キャベツ 抵抗性品種 トマト なす ピーマン 防除 輪作

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