埼玉県におけるチャ密閉夏挿しの遮光法及び挿し木床マルチの改善

タイトル 埼玉県におけるチャ密閉夏挿しの遮光法及び挿し木床マルチの改善
担当機関 埼玉県茶業試場
研究課題名
研究期間 1998~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 チャ密閉夏挿しのトンネルに遮光率80%のアルミ蒸着フィルムをからみ織りにした資材を直掛けすることによって安定した苗の生育が可能である。また、挿し木床面のマルチとして銀色ポリフィルムを使用すれば、分枝数等が増加して、さらに良好な苗が得られる。
背景・ねらい 埼玉県では、茶の育苗には密閉挿しが行われている。密閉挿しでは挿し木床をポリエチレンフィルム等でトンネル被覆するため、トンネルの上にさらに空間をあけて遮光資材(黒寒冷紗等)で被覆する二重トンネルが必須となっているが、資材費、労力がかかるため、より簡易に行える遮光資材の直掛け被覆法の検討を夏挿しにおいて行った。
成果の内容・特徴
  1. 挿し木床面(床幅約90cm)の上に高さ50~60cmになるようにトンネルを作り、透明ポリフィルムで挿し木床を密閉し、透明ポリフィルムの上に直接遮光資材を被覆する。(図1)
  2. 遮光資材は、光反射率の高いアルミ蒸着フィルムをからみ織りにした資材を使用する。
  3. トンネル内気温と外気温の差は、晴天日(全天日射量20MJ以上、平成8年は5日)で遮光率80%では10.1±1.4℃、95%では5.8±1.8℃に抑制できる。
    トンネル内気温の最高値は、遮光率80%で48.9℃、95%で45.4℃と50℃以下に抑えられる。
    また、葉温も50℃以下に抑えられ、枯死は見られない。
  4. 遮光率80%の資材を用いると、地上部、地下部とも初期生育が優れ(図2)、その結果苗出荷時の成苗率が向上する。
  5. また、挿し木床用マルチ資材として銀色のポリフィルムを使用すると分枝数と最長根長が増加する。(表1)
成果の活用面・留意点
  1. 当技術は二重トンネル遮光より省力化が期待できる。
  2. トンネル内気温が50℃以上になると枯死株が発生するので注意する。
    80%より遮光率の低い資材では、トンネル内気温が上がりすぎる危険性がある。
  3. トンネルの高さが低くなりすぎないよう留意する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010006382
カテゴリ 育苗 挿し木 出荷調整 省力化

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