夏どりに適した種子繁殖型イチゴ品種「カラン」および「W78」の栽培特性

タイトル 夏どりに適した種子繁殖型イチゴ品種「カラン」および「W78」の栽培特性
担当機関 山梨県総合農業試験場
研究課題名
研究期間 1999~2001
研究担当者
発行年度 1999
要約 種子繁殖型イチゴ品種「カラン」および「W78」は四季成り性が強く、高冷地の夏どり用品種として適する。また、7月上旬から10月下旬まで連続して収穫でき、上物率が高く多収である。
背景・ねらい 近年、洋菓子製造業者、観光摘み取り農園等から高冷地の夏季冷涼な気象条件を利用した夏どりイチゴの生産要望が高まってきた。イチゴの夏季の国内需要量は約5000tであるが、国内生産量は北海道と徳島県で生産される500t程度にすぎず、新鮮・安全を求める声が強いなか、国内での生産が求められている。
種子繁殖型イチゴはランナーの採取ほ場や仮植床での栽培・管理が不要であり、育苗管理等をハウス内で行うため作業の集約化が図れる等の利点がある。
そこで、夏季に連続して収穫することを目的とし、オランダより導入した四季成り性種子繁殖型イチゴ品種「カラン」および「W78」の栽培特性を検討した。
成果の内容・特徴
  1. は種期は1月下旬で、100~120日育苗後、本ぽへ定植する(表1)。
  2. わき芽の発生が旺盛で、収穫最盛期には4~5芽の発生がある(表2)。
  3. 果実糖度は7度以上で、糖酸比は8程度である(表2)。
  4. 果形は「カラン」が円錐形、「W78」が紡錘形である(表2)。
  5. 「W78」は「カラン」に比べて香気が強い(表2)。
  6. 10a当たりの上物収量は3トン程度である(表3)。
  7. 上物平均1果重は8g程度である(表3)。
  8. 四季成り性が強く夏期でも花房が次々発生し、7月上旬から10月下旬まで連続収穫が可能である(図1、図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 適応地域は標高700m以上の高冷地域。
  2. 両品種とも夏期出荷の作型を対象とする。
  3. 育苗は最低夜温5℃以上を確保できる場所で行う。
  4. 定植は地温が十分確保できてから行う。
  5. 高温期は敷きワラ等を利用し、地温上昇に注意する。
  6. 両品種とも加工用(ケーキ、ジャム等)として適する。
  7. 種子はN社を通じ、オランダより導入した。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010006347
カテゴリ 育苗 いちご 加工 栽培技術 出荷調整 繁殖性改善 品種

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