良食味・多収性のイチゴ新品種 「静岡11号」

タイトル 良食味・多収性のイチゴ新品種 「静岡11号」
担当機関 静岡県農業試験場
研究課題名
研究期間 1998~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 多収性で食味に優れ、果肉が赤く、果実が硬い、イチゴの新品種「静岡11号」を育成した。
背景・ねらい 歴史ある静岡県産イチゴは、近年他県の台頭により優位性が低下しており、この打開策としての新品種に期待するところが極めて大きい。栽培が急速に普及した「章姫」は優秀な形質が数多く集積されているが、果実が軟らかいこと、耐病性に欠けること、消費者によっては食味に物足りなさを感じているなどの問題もある。このため、これらの改良を行い、本県のオリジナル品種を育成する。
成果の内容・特徴
  1. 育成の経過
    平成5年度に13交配組み合わせを実施し、平成6年度に3,794株の実生個体を定植した中から、「章姫」に「さちのか(久留米52号)」を交配した308個体から選抜した。現在、一次選抜、二次選抜、三次選抜を経て、現地試験を実施中。なお、旧系統番号は「94-9-2」である。
  2. 特性
    (1)長所
    1)果実が硬い:「女峰」よりやや軟だが「章姫」より硬い(表4)
    2)良食味:糖酸のバランスが良い(表4)
    3)香りが強い:「アイベリー」に近い(-)
    4)収量性に優れる:「章姫」と同程度(表3)
    5)連続出蕾性に富む:「章姫」よりも優れる(表2)
    6)草勢に優れる:「章姫」と同程度(表3)
    7)増殖が容易:ランナー発生多い(-)
    8)果肉色が濃い:果肉内部まで赤みを帯びる(-)
    (2)短所
    1)耐病性は無い:「章姫」と同程度(-)
    2)果重均一性に欠ける:大果であるが、小果も多い(図1,図2)
    3)果房収量性に欠ける:花数が少ない(表2)
    4)果形揃いが悪い:果房第1果に縦溝が入り易い(-)
    5)やや晩生である:「章姫」より初収が約1週間遅い(表1)
    (-)は図表省略
成果の活用面・留意点
  1. 果房の第1果に縦溝が入るなど、乱形果になり易いので、窒素過多にしない。
  2. 炭そ病、うどんこ病に対する罹病性は「章姫」程度と考えられるので、防除を徹底する。
  3. 本品種は品種登録を出願中であるため、当面は試験栽培に限定して種苗を配布する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010006344
カテゴリ いちご うどんこ病 カイコ 栽培技術 新品種 多収性 品種 防除 良食味

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