温室メロン栽培における培地内水分変化量と果重の自動計測によるかん水量の判断

タイトル 温室メロン栽培における培地内水分変化量と果重の自動計測によるかん水量の判断
担当機関 静岡県農業試験場
研究課題名
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 温室メロン栽培において、ロードセルとパソコンで構成された計測機器で隔離床重量の変化から水分消費量を測定し、さらに、果重を自動計測する方法を開発した。本法により測定した培地内の水分量と果実肥大の微細な変化は、かん水量の判断に活用できる。
背景・ねらい 温室メロン栽培では、作物体の微細な変化の観察が必要なため、かん水制御が難しいとされている。そこで、判断指標となる項目を数値化することにより、客観的な判断を可能とする必要がある。ここでは、篤農家が実際に生育の判断材料に用いている培地内水分の変化と果実肥大状況を自動計測する手法を検討する。
成果の内容・特徴
  1. ロードセルによる隔離床重量、果重を連続的に自動計測できる簡便な装置を開発した。隔離床重量は、水平に設置したアルミ製隔離床(長さ200cm、幅59cm、高さ12cm)の端を支点とし、もう一方の端をロードセルで懸垂して測定する。また、果重は、ロードセルにひもで温室内の標準的な果実をつるし計測する。測定値は、データロガーで10分間隔に平均し、パソコンにデータを集積する(図1)。
  2. 隔離床重量を計測することで、従来まで測定が困難であった培地内水分変化を定植から収穫まで数値化できる。晴天日における培地の水分減少量は、定植27日頃まで葉の増大に伴い増加するが、30日以降は1.5リットル/株/日前後になるよう、かん水量を人為的に制限していることがわかる(図2)。
  3. 日中の隔離床重量が減少する変化速度から当日の培地内水分の減少状況がわかる。また、短期間(4日前後)における同時刻(夕方)の隔離床重量を比較することで、培地内水分量の変化がわかる。これらのデータから、生育に応じたかん水量の判断が可能となる。(図3)。
  4. ロードセルによる果重測定値は、高品質果実生産を行うための理想的な果重値(モデル)と比較することにより、長期的な生育制御の判断材料として活用できる(図4)。
成果の活用面・留意点
  1. 温室メロンの隔離床栽培に適用できる。
  2. かん水判断のためには、各生育ステージにおける生長量と水分ストレス、水分収支との関係を解析する必要がある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010006341
カテゴリ 栽培技術 自動計測 メロン

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