高冷地におけるソルガムの密植栽培とカッティングロールベーラ体系による収穫調製技術

タイトル 高冷地におけるソルガムの密植栽培とカッティングロールベーラ体系による収穫調製技術
担当機関 長野県畜産試験場
研究課題名
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 高冷地におけるソルガムの密植栽培とカッティングロールベーラ体系による収穫調製技術より「スズホ」を密植し、10月上~下旬にカッティングロールベーラで収穫・調製する体系を組み立てた。この体系の収穫・調製時間は、1条刈コーンハーベスタを装着したツーウェイトラクタを用いる慣行の体系より60%短縮できる。
背景・ねらい トウモロコシおよびソルガムは単位面積あたりの収量が高く、酪農や繁殖和牛経営における基幹作物となっている。しかし、標高1000mを超える高冷地で最大収量を得ようとすると、播種期が固定され、収穫時期が短期間に集中せざるを得なくなり、その結果、現行の体系では収穫・サイレージ調製作業の労働強度が強く問題となっている。そこで、このような長大型飼料作物の収穫・調製時の労働強度を軽減する目的で、ソルガムを密植栽培し、カッティングロールベーラにより収穫調製作業を行う体系を確立した。
成果の内容・特徴
  1. ソルガムの品種には、収穫期の乾物率が高く、高冷地において安定した収量を示す「スズホ」を用いる(平成6年度関東東海研究成果情報)。播種は6月上旬が適期であり、10aあたり5~6kgをロータリーシーダで播種する(図1)。施肥は、密植栽培のため生育途中での追肥が困難であることから、被覆尿素肥料40日タイプを含む自家配合肥料を窒素成分で10aあたり10~15kg施用する(平成8年度関東東海研究成果情報)。
  2. 高冷地では、10月上旬の降霜により乳熟期で生育を停止し、このときの水分含量は70%程度である。茎数は約10万本/10a、稈径は8mmとなり、穂重割合が低く、カッティングロールベーラでの収穫が可能となる(図2~3,表1)。乾物収量は同地域の慣行の条播栽培より20%増収する。(表1)
  3. 収穫は10月上~下旬が適期であり、晴天が続けば24時間の予乾で水分は60%前後まで低下する。カッティングロールベーラ体系による密植ソルガムの収穫調製時間は10aあたり3時間5分であり、1条刈コーンハーベスタを装着したツーウェイトラクタを用いる慣行の作業体系より60%短縮できる(表2)。
  4. この体系で調製したラッピングサイレージは、粗タンパク質が6 ~8%(乾物中の濃度、以下同様)、粗繊維が33~40%、TDNが44~45%であり、繁殖和牛への給与に向く。
成果の活用面・留意点
  1. ロータリーシーダはソバ等の播種に用いられている汎用タイプの利用が可能である。
  2. 出穂期以降に倒伏した場合でも地上部30cmまでの部分が立ち上がった状態になるので、モアによる刈り倒しが可能であり、収穫作業に支障はない。
  3. 反転時にテッダ等でソルガムをよく絡ませ、1軸式ロータリーレーキを低回転にして集草作業をおこなうことにより、収穫ロスを最小限におさえることができる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010006261
カテゴリ 経営管理 飼料作物 施肥 そば ソルガム とうもろこし 乳牛 播種 繁殖性改善 品種

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