出穂後の殺菌剤散布によるオオムギ斑葉病の種子感染防止法

タイトル 出穂後の殺菌剤散布によるオオムギ斑葉病の種子感染防止法
担当機関 埼玉県農業試験場
研究課題名
研究期間 1997~1997
研究担当者
発行年度 1998
要約 オオムギ斑葉病の防除法として、出穂期20~30日後の殺菌剤散布により、種子感染を防止することができ、本病に対する種子消毒を省略できる。また、出穂期20日後頃(4月下旬)の散布ではうどんこ病との同時防除が可能である。
背景・ねらい 種子伝染性病害であるオオムギ斑葉病の防除法として、殺菌剤による種子消毒が行われている。しかし、種子消毒剤として広く使用されているベノミル剤に対する耐性菌が蔓延し、近年、本病の発生が増加している。そこで、種子消毒に替わる防除法として、オオムギ出穂後の殺菌剤散布による本病の種子への感染防止効果を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 本病発生圃場におけるオオムギ斑葉病菌分生胞子の飛散は、出穂2週間後頃から認められ、その後出穂30日後頃から増加し、40日後頃にピークに達し(図1)、本病菌のオオムギ種子への感染の主体は、乳熟期以降であると推定された。
  2. 本病発病畦に隣接した健全畦にテブコナゾール23.5%乳剤又はプロピコナゾール25%乳剤の1,000倍液(150L/10a)を出穂期、出穂期20日後、同31日後に各1回散布し、収穫種子の発病を調査した結果、出穂期20日後及び同31日後散布で高い感染防止効果を示した(表1)。
  3. オオムギうどんこ病に対し、上記両剤の出穂期又は出穂期20日後散布で高い防除効果が認められた(表2)。
  4. 以上のことから、両剤の出穂期20日後散布により斑葉病を対象とした種子消毒は省略可能であり、加えて、うどんこ病との同時防除ができる。
成果の活用面・留意点
  1. 上記両薬剤は、オオムギ斑葉病及びうどんこ病に対する農薬登録はない。
  2. プロピコナゾール25%乳剤の出穂期20日後以前の散布では、オオムギ種子の出芽率がやや低下する傾向がある。
  3. 上記両薬剤は、オオムギのさび病類に対しても防除効果が期待できる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010006146
カテゴリ うどんこ病 大麦 種子消毒 耐性菌 農薬 防除 薬剤

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