地域特産物をめざす新しいトウガラシ品種、`黄坡羊角椒'、`細羊角'

タイトル 地域特産物をめざす新しいトウガラシ品種、`黄坡羊角椒'、`細羊角'
担当機関 愛知県農業総合試験場
研究課題名
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
背景・ねらい 愛知県では、都市近郊あるいは中山間地域での直売店が多く、販売量も多い。こうした直売施設では、一般の小売店と差別化を図るために、従来からの野菜に加えて、斬新で、魅力的な新商品の開発が望まれている。そこで、国のジーンバンクが保有する遺伝資源のトウガラシ44品種から、栽培が容易で、長期にわたり収穫ができる直売店での販売に適する品種を選定する。
成果の内容・特徴
  1. 選定経過
    平成8年に、試験場内・尾張東農業改良普及センター管内の農家ほ場で、普通栽培を行い、44品種から果実品質の優れる13品種を選んだ。平成9年には、これら13品種から収量の多い5品種を選定した。さらに、平成10年には直販店で販売を行い、市場性について検討を行った。その結果、辛味のない品種としては`黄坡羊角椒'、辛味のある品種では`細羊角'を選定した。これらの品種は栽培が容易で、長期にわたり収穫ができ、直売店の新商品として利用価値が高いと判断された(図1)。
  2. `黄坡羊角椒'の特性
    果実は、対照の伏見甘長と同程度の大きさであるが、食味に優れ、果色は濃緑で鮮やかであり、ねじれや曲がりが少ない。収量は、伏見甘長と同等かやや少ない(表1、表2)。野菜炒めを始め、色々な料理の食材として利用できる。
  3. `細羊角'の特性
    辛味がかなり強いが、うま味がある。果実は伏見甘長より小さく、細く、濃緑であり、ねじれや曲がりは少なかった。収穫果数は伏見甘長の2倍近かったが、収穫重量は少なかった(表1、表2)。通常の辛味のない品種との区別が可能であり、スパイスにも利用もでき、新しい食生活に適応した商品として消費者に関心を持たれている。
成果の活用面・留意点 `黄坡羊角椒'は、栽培条件によっては辛味が表れる場合があるので、食味をしてから販売を行う。
`細羊角'は辛味品種であり、他の品種との違いを消費者に十分説明する必要がある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010006047
カテゴリ 遺伝資源 栽培条件 中山間地域 とうがらし 品種 良食味

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