日本なし「南水」における高品質果実生産のための着果管理法

タイトル 日本なし「南水」における高品質果実生産のための着果管理法
担当機関 長野県南信農業試験場
研究課題名
研究期間 1996~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 日本なし「南水」において、糖度14%以上、平均果重380~400gの果実で、10a当たり3~4tを確保するためには、予備摘果を満開後14日頃、仕上げ摘果を満開後30~45日に実施する。仕上げ時の着果量は、葉数30~40枚(20cm以上の新梢葉は除く)に1果が適正である。
背景・ねらい 「南水」は9月下旬から10月上旬に成熟する食味の良好な晩生品種であるが、既存品種と同様な着果管理を行うと、商品価値の低い350g以下の小玉果や、糖度13%以下の低糖度果の生産が多くなる。そこで、大玉で高糖度の高品質果実を生産するための着果管理法を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 葉果比と果実重とには、果実肥大に年次間差が大きかったものの、高い正の相関が認められた(表1、図1)。また、葉果比と糖度との関係を見ると、着果量が多いほど糖度が劣る傾向であった(図2)。
  2. 予備摘果時期の早晩により果実重に有意な差は認められなかったが、早期摘果ほど果重が大きい傾向であった(表2)。予備摘果と仕上げ摘果を組み合わせると、早期摘果ほど肥大が良好であり、果実重に明確な差が認められた(表3)。
  3. 以上の結果から、果重380~400gの果実を目標とした場合、年による差はあるが、20cm以上の新梢葉を除く葉数30~40枚に1果の着果が適正である。また、予備摘果時期は満開後2週間頃、仕上げ摘果時期は満開後30~45日までに済ませるのがよい。
成果の活用面・留意点
  1. 「南水」は短果枝が長年維持され短果枝群を形成する。1短果枝群当たり2芽程度に芽すぐりを行っている場合、2~3短果枝群に1果を目安に着果させる。
  2. 試験は成木(高接ぎ樹)で行っている。幼木や強樹勢樹・弱樹勢樹では基準と異なることが予想される。標準的な樹勢の樹を対象とする。
  3. 成木の場合、1m2当たり側枝間隔50cmで8~10果が適正である。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010006033
カテゴリ 高接ぎ 日本なし 品種 良食味

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