極晩生種ソルガム「天高」と「風立」の混播による安定多収栽培

タイトル 極晩生種ソルガム「天高」と「風立」の混播による安定多収栽培
担当機関 長野県畜産試験場
研究課題名
研究期間 1998~1999
研究担当者
発行年度 1998
要約 「天高」の乾物生産性と「風立」の耐倒伏性を利用した安定多収栽培技術として、両品種を"10:90"の割合で混播栽培すると、「風立」対比で乾物収量が16%増加し、優れた耐倒伏性を示す。
背景・ねらい 温暖地~寒冷地南部におけるソルガムの単位面積収量の増加と耐倒伏性の向上の両立を図るため、乾物生産性に優れる「天高」と耐倒伏性に優れる「風立」の混播栽培による安定多収栽培法を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 「天高」と「風立」を"10:90"から"80:20"の5段階の割合で混播して栽培した結果、「風立」の単播栽培に比較して、生草収量は12~21%、乾物収量は16~36%増加した(表1)。
  2. "10:90"の混播割合で「風立」の単播栽培なみの耐倒伏性が得られた。「天高」の割合を増せば、収量は増加するが、「風立」の草勢が悪化して(表2)、耐倒伏性が低下する (表3)。耐倒伏性の改善は、「風立」による支持と防風の効果に加えて、「天高」の栽培密度の低下が「天高」自身の耐倒伏性を強化したためと考えられる。
  3. 種子は事前に十分混合し、通常の単播栽培と同様に播種する。全ての栽培期間を通じて、混播に起因する特別な作業は必要としない。いずれも極晩生であるため、収穫期間が一致し、その期間も長い(長野県では9月中旬~12月上旬)。
成果の活用面・留意点
  1. 温暖地~寒冷地南部において、ソルガムの一回刈り栽培の安定多収技術として利用できる。
  2. 「天高」の耐倒伏性を強化するためには、平均気温15℃以上を目安として適期に播種し、播種量を100g/a(約3000本/a:条播)以下に抑えて密埴を避ける。ちなみに、密埴して稈細く徒長傾向にある「天高」には、地際での折損が見られる。一方、粗埴して稈太く耐倒伏性を強化した「天高」が強風に遭遇した場合には、折損部位は個体の重心高付近まで上昇する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010006009
カテゴリ 安定多収技術 ソルガム 多収栽培技術 播種 品種

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