豚の発情周期と周排卵期のVER値の動態

タイトル 豚の発情周期と周排卵期のVER値の動態
担当機関 長野県畜産試験場
研究課題名
研究期間 1996~1998
研究担当者 伊東正吾
宮脇耕平
保科和夫
発行年度 1998
要約 豚の深部腟内電気抵抗性(VER)の動態は、内分泌環境を良く反映し、発情開始の前日もしくは2日前に最低値を示すことが認めれた。このことから、VER値の最低日を基準として、発情開始日の予測が可能であることが示唆された。
背景・ねらい 授精適期を試情に頼ることなく簡易かつ的確に把握できることは、種豚管理および人工授精実施上、その省力化にとって極めて有益であると考えられる。また、豚の子宮頚管および腟粘液の分泌量とその性状は、発情周期において変化することが知られている。そこで、熟練者でなくとも豚の授精適期を簡易に判定する技術確立を目的に、深部腟内電気抵抗性の測定による方法を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 深部腟内電気抵抗値(VER値)は、経産豚54頭(LW45,D6,H2,W1)に対し、市販の牛用簡易測定器を用いて測定した。通常は朝の給餌時に1日1回測定とし、基礎試験においては3時間間隔の測定とした。基礎試験の結果から、VER値の動態には発情周期と同様の周期性が認められ、黄体期では測定時期(時間帯)に関係なく高値を示した。また周排卵期では、VER値は卵胞の発育初期に低下し、中期~成熟期には上昇する傾向であることが認められた。(図1,図2)
  2. VER値は、発情持続期間が2日型と3日型の種雌豚では若干の差はあるものの大差なく、全体では、発情開始日の平均 1.8日前に最低値となる有意な二次曲線で示すことができた(図3,図4)。またVER値は、発情日には既に上昇する傾向であることを認めた。このことから、1日1回の測定による判定では、VER値は発情開始の前日または2日前に最も低下する傾向であることが認められた。(図2,図3,図4)
  3. 3時間間隔耳静脈カニャレーション採血により、血中P4値の経日的動態は、発情周期全体としてはVER値の推移と類似し、周排卵期のE2β値は、VER値の動態とはほぼ相反する傾向が認められた(図2)。
成果の活用面・留意点 VER値の連日測定により、特に離乳後母豚の発情開始時期をほぼ推定できる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010005984
カテゴリ 簡易測定 省力化 抵抗性

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