酪農経営における堆肥生産方式の特徴

タイトル 酪農経営における堆肥生産方式の特徴
担当機関 千葉県畜産センター
研究課題名
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 調査により、《酪農経営》における各《堆肥生産方式》と堆肥製品の特徴を明らかにした。《ハウス乾燥》、《開放回行型》は《副資材》を必要としないことが多い。《開放直線型》、《開放回行型》は搬出物の有機物分解率が高い。投資額は開放回行型利用、《密閉横型》利用で高い。袋詰め堆肥販売はバラ堆肥販売より収益性が良い。
背景・ねらい 元来、酪農経営のふん尿処理利用は、自給飼料生産のための農地還元を主な方法としていた。ところが近年、販売等の経営外搬出のみならず自己利用においてもふん尿を堆肥化する必要性がでてきた。そこで各堆肥生産方式の特徴を明らかにするため、すでに酪農経営に導入されている堆肥化施設の実態調査を行った。
成果の内容・特徴 堆肥化施設の分類は中央畜産会の分類*に従い、6種類の堆肥生産方式に分類した。腐熟度得点は原田が示した「現地における腐熟度判定基準」を基とし、若干修正した基準で採点した。(*堆肥化マニュアルp42)
  1. 各堆肥化施設を利用した堆肥生産の特徴は表1のとおりである。副資材を必要としない施設はハウス乾燥、開放回行型であったが、これらも冬季や梅雨期等水分蒸発の悪いときは副資材を利用した方が良い場合もある。
  2. 搬出物の有機物分解率の高い施設は、開放直線型、開放回行型であった。しかし一次処理施設での有機物分解率が低くても、水分が適当であれば、その後堆肥舎で堆積切り返しをすることでさらに分解が進み腐熟度得点が高くなる傾向にあり、いずれの堆肥生産方式でも完熟堆肥製品はみられた。(表2)
  3. 投資額は開放回行型利用、密閉横型利用で高く、電気代はブロアーの稼働時間の長い密閉縦型利用で高い傾向にあった。また10kg当たりの袋詰め堆肥生産費は表3のとおりであり、販売価格を生産費で割った値は0.56~1.92であった。バラ堆肥の場合が0.06~0.75であることから、袋詰め堆肥販売はバラ堆肥販売より収益性が良いと推察された。
成果の活用面・留意点
  1. 堆肥化施設の選択にあたっては、各経営の制約条件(資金、敷地面積、労働力、副資材の入手、堆肥製品の需要、住宅地に近いかなどの地域特性等)を明確にする。
  2. 堆肥化施設の計画段階で堆肥販売方法をあらかじめ検討しておく。例えば耕種農家と話し合い、必要とされる堆肥の形態、成分から堆肥化施設を選択したり、不特定多数の人に販売する場合は完熟製品を袋詰めすることも必要となる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010005979
カテゴリ 乾燥 経営管理 乳牛 ばら

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