タイトル |
ゆで豆・レトルト用らっかせいは7月中旬〜10月上旬の出荷が可能 |
担当機関 |
千葉県農業試験場 |
研究課題名 |
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研究期間 |
1997~1997 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1997 |
要約 |
品種「郷の香」を用いて、ゆで豆・レトルト用らっかせいの出荷期拡大の可能性を調べた。マルチ・べたがけ・トンネルの各資材を組み合わせて、3月下旬から6月下旬に播種することにより、7月中旬から10月上旬まで出荷が可能であった。
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背景・ねらい |
らっかせいを野菜との輪作作物として導入する場合、播種時期にかなりの幅がないと導入しにくい。また、生産者・加工業者双方とも労力調整面でできる限り収穫時期に幅がある方が望ましい。そこで、マルチ・べたがけ・トンネルの各資材を利用してゆで豆・レトルト用らっかせいを栽培し、収量等から播種時期別の収穫適期を把握して出荷可能期間を明らかにする。
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成果の内容・特徴 |
- 3月中旬以前の播種は、収量が不安定で、早期出荷効果も低く問題であった(表1)。
- 3月下旬~4月中旬播種は、マルチとトンネルを組み合わせることで一定の収量・品質を確保でき、その場合の収穫期は7月中・下旬であった(表1)。
- 4月下旬~5月上旬播種は、マルチとべたがけ資材を組み合わせることで10a当たり500kg程度の収量が期待でき、8月上旬から収穫可能であった(表2)。
- 5月中旬以降の播種は、一般栽培と同様マルチ栽培で良く、6月下旬まで播種可能であった。この場合、収穫は10月上旬まで可能であった(表3)。
- 収穫日はゆで豆用らっかせいで開花期後70日、レトルト用はゆで豆用より熟度が進んだものを選別する必要があるので、開花期後75日程度であった。
- レトルト用らっかせいの収量は、熟度が進んだものを選別したが、ゆで豆用の収量の4~6割程度を見込んで良く、レトルト用に向けた残りは大部分ゆで豆用に向けることが可能であった。
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成果の活用面・留意点 |
- 収穫日は、ゆで豆用らっかせいで開花期から70日、レトルト用で75日程度を目安に試験収穫をして決める。晩播では開花期後日数が目安より長くなる場合がある。
- 採種栽培は6月播種の晩播栽培とする。
- トンネル栽培は資材費・労力がかかり、収量性もやや下がる。早期出荷による価格面での有利性が見込める場合や労力分散面で必要性がある場合に導入する。
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URL |
http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010005890 |
カテゴリ |
加工
出荷調整
播種
品種
らっかせい
輪作
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