シンビジウム黄斑病の非病原性フザリウム菌による発病抑制効果

タイトル シンビジウム黄斑病の非病原性フザリウム菌による発病抑制効果
担当機関 山梨県総合農業試験場
研究課題名
研究期間 1997~1997
研究担当者
発行年度 1997
要約 シンビジウム黄斑病は現在のところ決め手となる防除方法がないが、健全なシンビジウムから分離した非病原性フザリウム(Fusarium sacchari var.subglutinans)菌をメリクロン苗に感染させたところ、7ヶ月間の発病抑制効果が認められ、黄斑病防除資材として期待される。
背景・ねらい 黄斑病(黄斑系統菌:Fusarium proliferatum var. minus, Fusarium sacchari var. subglutinuns、黒斑系統菌:Fusarium proliferatum var. minus)はメリクロン葉、リード葉などの展開途中の葉に発生するが、農薬をはじめとして有効な防除法がないのが現状である。そこで、非病原性Fusarium sacchari var. subglutinansを用いた有効な生物防除法を確立するために、本病の発病抑制効果について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 本病が多発していたハウスの感受性品種の中から、病徴が認められない外観上健全な株を選び、菌の組織内分離を行い25菌株のフザリウム菌を得た。これら25菌株の中から黄斑病に高い抑制を示したFusarium sacchari var. subglutinans94NPF7-1菌を選抜した。本菌は、ジャガイモ・スクロース(PS)その他の培地で分生子の形成が良好で、液体培養によって大量の胞子が得られた。
  2. シンビジウムの主要栽培12品種と原種11品種に、本菌の分生子を株全体に噴霧接種あるいは葉に有傷接種しても、発病が認められなかった(表1)。
  3. 本菌の振盪培養菌体を1×107cell/ml濃度で前接種し、黄斑病菌を 3日、10日、20日、30日、60日の間隔で噴霧接種したところ、いずれの期間においても発病が抑制され、抑制期間は3日~60日間まで認められた(表2)。
  4. メリクロン苗に本菌を前接種し慣行栽培したところ、発病抑制が7ヶ月間認められた(表3)。
成果の活用面・留意点 今後、他のラン類のフザリウム病に対する発病抑制効果についても実証試験を重ね、所定の手続きを経て、非病原性フザリウム菌を処理した苗を病害抵抗性苗として利用する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010005812
カテゴリ シンビジウム 農薬 ばれいしょ 品種 病害抵抗性 防除

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