豚糞堆肥を活用した密植桑園の低コスト肥培管理

タイトル 豚糞堆肥を活用した密植桑園の低コスト肥培管理
担当機関 千葉県農業試験場
研究課題名
研究期間 1995~1996
研究担当者
発行年度 1997
要約 密植桑園の肥培管理資材として、10a当たり豚糞堆肥2tおよび苦土石灰60kgを春肥時に混合して散布し、尿素59kgを春肥時と1回目収穫後に分施すると、慣行施肥並の桑収量が得られ、肥培管理資材費は2割程度となり、土壌硬度の膨軟化も図れる。
背景・ねらい 大区画密植桑園における肥培管理費の低コスト化を図るため、豚糞堆肥を活用した施肥設計を組み立て、桑収量や土壌の化学性に及ぼす影響を明らかにする。さらに、トラクターで牽引する管理機の桑園内走行による土壌の物理性に及ぼす影響を明らかにする。
成果の内容・特徴 1施肥は、春切・夏切桑園ともマニュアスプレッダーで行う。春肥は、10a当たり豚糞堆肥2tと苦土石灰60kgを混合して散布する。尿素は、堆肥とは別に59kgを春肥及び1回目収穫後に分施する。分施割合は、春切桑園では30kg:29kg、夏切桑園では22kg:37kgである。この場合の年間10a当たりの施肥量(肥効率換算)は、窒素45kgのうち40%が豚糞堆肥により供給され、りん酸44kg、加里29kgは全量が豚糞堆肥由来である。
2 肥料、土壌改良材等の資材費は、10a当たり桑専用粒状肥料400kgと苦土石灰120kgを使用した慣行区に比較し、堆肥区は29%程度となる。
3堆肥区では、夏切、春切密植桑園のいずれも慣行区並の桑収量が得られる(表1)。
4密植桑園土壌は、豚糞堆肥2t/10aの施用によって交換性塩基や可給態りん酸の維持増加が図れる(表2)。
5堆肥区における表層(土壌深0~20cm)の土壌硬度は平方センチメートル当たり6~11kgfとなり、慣行区に比べ2~4kgfの膨軟化が図れる。また、管理機の走行による土壌硬度への影響は、トラクターで牽引するマニュアスプレッダーを3回走行させて調査した結果、両区とも無処理に比べて表層土壌は硬化するが、堆肥区での硬化は慣行区より2~5kgf軽減される
(図1)。
成果の活用面・留意点 本技術の適用範囲は、腐植質火山灰土の大区画密植桑園である。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010005785
カテゴリ 施肥 低コスト 土壌改良 肥培管理

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