地域畜産加工品の消費者動向調査

タイトル 地域畜産加工品の消費者動向調査
担当機関 茨城県畜産試験場
研究課題名
研究期間 1996~1996
研究担当者
発行年度 1997
要約 飲むヨーグルトの官能検査をした結果、地域の製品はこくがあり、舌触りが良く、好まれていた。ロースハムの食味テストをした結果、年齢が高くなるにつれ大手メーカー製品より地域の手作り製品はおいしいと回答した人が多かった。消費者は地域畜産加工品に対するイメージは安心、身近、おいしさであり、安全性を期待していた。
背景・ねらい 地域畜産加工品について生産販売状況及び消費者の食味の傾向と関心等を調査・検討することにより消費者ニーズを把握する。
成果の内容・特徴
  1. 地域畜産加工品(乳製品)を製造している県内8工場を調査した結果、乳業メーカーが1、農協系プラントが3、公社プラントが2、個人業者が2であり、どの工場でも大手メーカーと対抗するために商品の差別化に努力しており、セールスポイントは、「品質と安全性」、「地元生乳使用」、「菌が生きている」、「オリゴ糖使用、カルシウム添加」等であった。
  2. 地域畜産加工品(食肉加工品)を製造している県内12工場を調査した結果、株式会社が3、有限会社が2、農協が3、個人商店が4であり、製品の種類は、豚肉を使ったハム・ソーセージが8、豚肉・牛肉の味噌漬け、粕漬けが2、鶏肉加工が2であった。セールスポイントとして、手作りや発色剤・リン酸塩無添加を強調している業者が多く、「本物」を提供することで消費者をつかむ努力がみられた。
  3. 飲むヨーグルトについて、地域を代表する製品(A、B)、大手メーカー製品(C)の成分分析と官能検査(15人)をした結果、地域製品は粘度が高く、こくがあり、舌触りが良く、総合的な判断で大手メーカー製品より好ましいと答えた人が多かった(表1、表2)。
  4. ロースハムについて、地域を代表する製品(A、B)と大手メーカー製品(C)の食味テスト(150人)をした結果、最もおいしいと思ったハムについてAを選んだ人は30.7%、Bを選んだ人は34%、Cを選んだ人は24.7%であり、年代が上がるにつれBやAが好まれる傾向がみられ、20歳未満では逆にCが好まれた。なお、おいしいハムとして選んだ理由は、「うまみがある」、「味がまろやか」、「適度な塩味」、「舌触りがよい」が多かった。(表3)
  5. ロースハムの成分分析結果では、大手メーカー製品は水分含量が高く、亜硝酸の残存量も高い結果であり、地域の製品は亜硝酸塩添加量が少ないため亜硝酸の残存量は低かった。なお、一般に亜硝酸無添加ハムは風味が劣るとされているが、食味テストの結果からは満足すべき味に仕上がっていた。
  6. 消費者動向を調査(124人)した結果、約7割の人が「食べた経験がある。」、約8割の人が「関心がある。」、約5割の人が「値段が高くても買う。」と答えており、地域畜産加工品に対する関心は高かった。
  7. 同じ消費者動向調査によると、地域畜産加工品に対するイメージは、「安心」、「身近」が高く、次いで「おいしい」であり、期待することとして「安全性」が最も高く6割を超える人が指摘しており、総じて好意的であった。
成果の活用面・留意点 地域畜産加工品について消費者ニーズを把握することにより、関係者がこれからの業務に生かすことができる。また、こうした情報を生産者に知らせることにより生産者自ら畜産物の加工・販売を行うことに興味を持つようになると思われる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010005658
カテゴリ 加工 くこ 肉牛 良食味

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