中山間傾斜地水田畦畔に適するペレニアルライグラスとセンチピ―ドグラスの導入技術

タイトル 中山間傾斜地水田畦畔に適するペレニアルライグラスとセンチピ―ドグラスの導入技術
担当機関 長野県南信農業試験場
研究課題名
研究期間 1997~1997
研究担当者
発行年度 1997
要約 雑草の多い畦畔及び造成後の畦畔におけるイネ科で寒地型のペレニアルライグラスの秋播種による導入と造成後の畦畔におけるイネ科で暖地型のセンチピ―ドグラスの春播種による導入は、畦畔の草刈り回数が1~2回となり、中山間傾斜地水田畦畔における畦畔管理の省力化に役立つ。播種は雑草を除いた畦畔に全面散播し、覆土後鎮圧する。
背景・ねらい 中山間地水田は傾斜地が多く、畦畔面積が大きいため、畦畔管理に莫大な労力を要している。また、畦畔雑草の放置は水田管理に支障をきたすとともに、病害虫発生の温床ともなっている。さらに、畦畔雑草の除草剤による管理は雑草を根絶し、畦畔崩壊の原因となり得る。そこで水田畦畔の保全と管理の省力化のため、畦畔に適する草種の選定と導入技術について検討した。
成果の内容・特徴
  1. イネ科及びヒルガオ科の草種により選定を行った。選定は、草種の占有率・刈り取り回数及び越冬状況により行い、イネ科のペレニアルライグラスとセンチピ―ドグラスの生育が優った(表1)。
  2. ペレニアルライグラスは初期生育が早く、雑草より占有率が優ることから、雑草の多い畦畔と造成後の畦畔等の雑草の少ない畦畔に適する(表2)。
  3. センチピ―ドグラスは、初期生育が遅く、草丈が小さいため、雑草の少ない畦畔に適する(表2)。
  4. 寒地型のペレニアルライグラスは春と秋の播種が可能であるが、雑草との競合が少ない秋播種が適する。暖地型のセンチピ―ドグラスは、春播種が適する(表3)。
  5. 播種量の増加によりペレニアルライグラス及びセンチピ―ドグラス共に占有率は高まるが、大きな差は見られず、また雑草の占有率に差のないことから、播種量は標準量~3倍量が適切と考えられる(表3)。
  6. 雑草の多い畦畔では、播種前の除草剤処理により導入草種と雑草との競合を少なくすることが出来る(表3)。
  7. 造成後の雑草の少ない畦畔では、施肥により草種の導入効果が高まる(デ―タ省略)。
成果の活用面・留意点
  1. 高冷地には寒地型のペレニアルライグラスが適する。
  2. 播種は、雑草を刈り取り、雑草を除いた後に全面に散播する。覆土は薄くし、その後鎮圧する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010005651
カテゴリ 寒地 害虫 傾斜地 畦畔管理 雑草 省力化 除草剤 水田 施肥 中山間地域 播種

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