六条大麦「シュンライ」の奨励品種採用

タイトル 六条大麦「シュンライ」の奨励品種採用
担当機関 山梨県総合農業試験場
研究課題名
研究期間 1996~1996
研究担当者
発行年度 1996
要約 「シュンライ」は早生強稈で、耐倒伏性・品質・加工適性に優れ、収量性も安定した品種である。本県の平坦地から準高冷地帯(標高800mまで)を対象に奨励品種に採用し、普及を図る。
背景・ねらい 県内の六条大麦は峡北地域を中心に45ha(平成7年度)が作付けされ、品種は「ミノリムギ」がほぼ100%を占めている。しかし、「ミノリムギ」は野菜跡地等の残存肥料の多い条件では耐倒伏性が不十分ある。更に、「ミノリムギ」は熟期が遅く、年によっては収穫時期が梅雨の最盛期と重なってしまうため、倒伏と合わせ麦栽培の最大のネックになっている。また、本県の六条大麦の主要栽培地帯である中間・高冷地には「ミノリムギ」の他に奨励品種がなく、「ミノリムギ」のみでは収穫作業が一時期に集中するという弊害が生じている。
そこで、耐倒伏性に優れ成熟期が「ミノリムギ」より早く良質で収量の安定した品種の導入が必要となった。
成果の内容・特徴 「ミノリムギ」に比較して次の特性を有する。
  1. 出穂期・成熟期は平坦地で2~3日、準高冷地帯で4日程度早い。(表1)このため梅雨の最盛期前の収穫が出来る。また、「ミノリムギ」と組み合わせることにより収穫作業の分散が可能となる。
  2. 稈長は6~10cm短く、耐倒伏性が明らかに優れるため、収穫作業が容易である。(表1)
  3. 穂長はやや短く、穂数は少ない。(表1)
  4. 収量性は平坦地ではほぼ同等かやや劣るが、準高冷地では多収である。(表1)
  5. 大粒で外観品質は、同程度かやや良好である。(表1)
  6. 精麦時間は明らかに短く、精麦白度はほぼ同程度で、精麦加工適性が優れる。(表2)
  1. 適用範囲
    • 平坦地から標高800m地帯まで、当面50ha程度見込まれる。800mを越える地帯では粒張り悪くなくなって収量性が劣り、外観品質も劣る傾向がある。
成果の活用面・留意点
  1. 適用範囲
    • 平坦地から標高800m地帯まで、当面50ha程度見込まれる。800mを越える地帯では粒張り悪くなくなって収量性が劣り、外観品質も劣る傾向がある。
  2. 留意点
    • 耐凍上性は「ミノリムギ」並に強いが耐寒性はやや劣り、播性が春播型(播性程度Ⅰ)の早生種であるので適期播種(準高冷地で10月下旬)に努め、越冬性の向上を図る。
    • 平坦地の二毛作地帯や地力の低い土壌では、土づくりによる地力増強に努めるとともに、適正施肥量により収量性の向上を図る。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010005563
カテゴリ 大麦 加工適性 施肥 耐寒性 二毛作 播種 品種

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