軟弱野菜の体内硝酸濃度と収量・ビタミンC含量の関係

タイトル 軟弱野菜の体内硝酸濃度と収量・ビタミンC含量の関係
担当機関 埼玉県園芸試験場
研究課題名
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1996
要約 ホウレンソウ、コマツナ及びチンゲンサイの3種類の軟弱野菜の安定的な生産のため、体内窒素濃度の指標として葉柄汁液中の硝酸濃度と収量及び内部品質としてビタミンC等との関係を明らかにした。
背景・ねらい ホウレンソウ、コマツナ及びチンゲンサイ等の軟弱野菜は、埼玉県において盛んに栽培されている。消費者は、これらの野菜に対して外観だけではなく鮮度や栄養価などの内部品質の高いものを求める傾向が高まっていることから、生産者は安定した収量を確保しながら内部品質が優れた生産物を供給することが求められている。そこで、軟弱野菜の安定した生産を図りながら内部品質を向上させるための体内窒素濃度の指標として、硝酸濃度について、収量及び内部品質との関係を調べた。
成果の内容・特徴
  1. いずれの軟弱野菜も葉柄汁液の採取はニンニク搾り器により容易にでき、葉柄汁液中の硝酸濃度は施肥窒素量の増加とともに増大することから、体内窒素栄養の指標化が可能である。また、収量は、硝酸濃度が高くなるに伴って増加傾向から平衡、減少傾向となり、野菜の種類によりその濃度は異なるため、それぞれの作物で硝酸濃度の適正域を設定できる(図1)。
  2. 内部品質の一つであるビタミンC含量及び乾物率は、各軟弱野菜とも栽培期間が短い春夏期に比べて、栽培期間が長い秋冬期の方が高い傾向にあるが、硝酸濃度は栽培条件が同じ場合は時期による差はほとんどみられない(表1)。また、作付時期による各軟弱野菜の硝酸濃度とビタミンC含量との間には負の相関がみられ、内部品質を高めるためには体内窒素濃度を低く維持する必要がある(図2)。
  3. 硝酸濃度と収量及び内部品質との関係から、葉柄汁液中硝酸濃度は、ホウレンソウが2000~3500ppm(露地トンネル)及び6000~7500ppm(雨よけ)、コマツナが5000~7000ppm、チンゲンサイが3000~4500ppmを目標に施肥管理を行うことが適当と考えられる。
成果の活用面・留意点
  1. 硝酸の測定はコンパクトイオンメータ及び硝酸イオン試験紙等を用いて生産現場での測定が可能である。
  2. 内部品質として還元型ビタミンCは小型反射式光度計システムを用いて簡便に測定することができる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010005521
カテゴリ こまつな 栽培条件 施肥 チンゲンサイ にんにく ほうれんそう

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