キクとガーベラに発生したトマト黄化えそウイルス(TSWV)の野草での感染状況

タイトル キクとガーベラに発生したトマト黄化えそウイルス(TSWV)の野草での感染状況
担当機関 静岡県農業試験場
研究課題名
研究期間 1996~1997
研究担当者
発行年度 1996
要約 キク栽培地帯周辺の主要野草であるコセンダングサとギシギシからTSWVが検出された。これらの野草はTSWVの主要な野外宿主である。
背景・ねらい TSWVはミカンキイロアザミウマ等のアザミウマ類により永続伝搬され、宿主範囲の広い多犯性ウイルスである。本ウイルスによるキクの被害は毎年多発し、難防除病害となっている。本ウイルスによる黄化えそ病の被害を防ぐには、アザミウマ類の防除及び保毒虫の密度を低下させるため汚染源となる野草を除草することが重要である。そこで、本ウイルスの野草での感染状況を調査する。
成果の内容・特徴
  1. ELISA法により31科82種の野草からTSWVを検出した結果、キク科のコセンダングサ、セイヨウタンポポ、セイタカアワダチソウ、クマツヅラ科のクサギ、タデ科のギシギシ、ヒユ科のイヌビユが陽性反応を示した。これらのうちコセンダングサとギシギシはウイルス濃度が高く、重要な野外宿主であると考えられる。(表1)ウイルスが検出できなかった主要野草はキク科のアレチノギク、ジシバリ、チチコグサモドキ、ノボロギク、ハルノノゲシ、ヒメジオン、ヒメムカシヨモギ、シソ科のホトケノザ、タデ科のハナタデ、ハルタデ、ナス科のテリミノイヌホウズキ、ナデシコ科のハコベ、ヒユ科のヒナタノイノコズチ、マメ科のシロツメグサ、クズであった。
  2. ウイルスが検出されたコセンダングサは時にえそ輪紋を伴うモザイク症状を、またギシギシは不明瞭なモザイク症状を呈していた。(表2)
成果の活用面・留意点
  1. ウイルスが検出された野草は地域ぐるみで除草する。
  2. TSWVが検出された野草以外にも野外宿主の存在が予想されるため、注意する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010005487
カテゴリ 黄化えそ病 ガーベラ きく しそ 除草 なす なでしこ 防除 モザイク症

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