シクラメン炭疸病潜在感染葉に対する簡易診断法

タイトル シクラメン炭疸病潜在感染葉に対する簡易診断法
担当機関 栃木県農業試験場
研究課題名
研究期間 1995~1996
研究担当者
発行年度 1996
要約 シクラメン炭疸病潜在感染葉は、エタノール浸漬後に28℃・多湿条件で15~20日間静置すると、鮭肉色の分生子層が形成され、診断が可能である。
背景・ねらい シクラメン炭疸病は、シクラメン栽培における最重要病害である。本病が採種用株に発生すると病原菌の分生子が水滴で飛散し、種子に感染して第一次伝染源となることが知られている。このため、伝染環を断ち切るためには無病株を採種用株として選抜することが重要となるが、本病が潜在感染をしている場合、外観では無病株との区別が困難であり、潜在感染診断技術の開発が望まれている。いちご炭疸病潜在感染株に対しては、エタノール浸漬による簡易診断法が開発されている(石川ら、1992)。そこで、この方法が本病に対して適用可能かどうかを検討した。
成果の内容・特徴
  1. 人工接種して発病させた株から外見健全葉を採集し、エタノール浸漬処理後の温度を22℃~34℃で設定し、検定葉の変化を観察した。その結果、最適温度は28℃、診断期間は15~20日間であった(表1)。また、炭疸病発生ほ場から外見健全葉を採集して適用した場合は、28℃で最も高率に分生子層が形成され、形成率は83%であった(表2)。
  2. シクラメン炭疸病潜在感染葉の簡易診断は、次の手順で行うことができる。
    • 外見健全な検定葉は、水洗して汚れを洗い流す。
    • 70%エタノール液に葉身を30秒間浸漬する。
    • 殺菌水で2~3回水洗し、エタノールを洗い流す。
    • 殺菌水で湿した濾紙を敷いたシャーレに検定葉を収める。
    • 28℃に設定した恒温器に15~20日間静置する。
    • 検定葉に鮭肉色の分生子層を形成した場合は、潜在感染と診断する。
成果の活用面・留意点
  1. 本法は、採種用株を選抜する段階で利用すると、潜在感染を高率に診断することができる。精度を上げるためには、上位葉、中位葉および下位葉を各2枚採集して診断する。
  2. 他病害が混発している場合、診断に影響する可能性があるので注意する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010005479
カテゴリ いちご 簡易診断 シクラメン 診断技術

この記事は