近赤外分光分析法による飼料用ソルガム茎葉部の消化性関連形質の推定

タイトル 近赤外分光分析法による飼料用ソルガム茎葉部の消化性関連形質の推定
担当機関 長野県畜産試験場
研究課題名
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1996
要約 子実型~ソルゴー型ソルガムおよびスーダングラスからなるソルガム茎葉部について、近赤外分光分析法による消化性関連形質(酵素分析法による各成分、ナイロンバッグ法による乾物消失率、糖含量)の推定を行い、実用的な精度を得た。
背景・ねらい 飼料用ソルガム茎葉部の消化性は、糖含量や高消化性形質などの要因によって変化する。ソルガム育種で毎年展開される3千を越える育種素材や育成系統の消化性を選抜情報とするため、近赤外分光分析法でソルガム茎葉部の消化性関連形質の推定を行った。
成果の内容・特徴
  1. 子実型~ソルゴー型ソルガムおよびスーダングラスからなる110点のソルガムを供試した。消化性の評価は、酵素分析法(阿部らの方法)による各成分(細胞壁物質:OCW、高消化性繊維:Oa、低消化性繊維:Ob、細胞内容物:OCC)、ナイロンバッグ法による乾物消失率(第1胃内に3昼夜懸垂したときの乾物消失率:DMD、35℃の微温湯に同時間浸漬したときの水溶性物質:WSC、前2者の差から求めた構造性物質の消失量:DSC=DMD-WSC)、収穫時の稈汁ブリックスと茎葉部の乾物率から推定した糖様物質含量)で行った。
  2. 評価した110点のソルガムを、OCW含量の上位から機械的に検量線の作成(n=66)と検定(n=44)に割り付けた結果、表1に示す消化性関連形質の変異を得た。
  3. 近赤外分光分析計は"InfraAlyzer 500"を使用した。検量線の作成は付帯のソフト"IDAS"を用いてコンビネーション法で行った。作成した検量線の精度と実用性の評価は、表2に示す"Evaluation index"(EI:水野らの方法)で行った。
  4. 酵素分析法によるOCW、ObおよびOCCのEIは"Rank-A"に評価され、高い推定精度を得た。Oaは"Rank-C"で精度はやや劣った。ナイロンバッグ法によるDMDは"Rank-C"、WSCとDSCは"Rank-B"に評価され、それぞれ実用的な推定精度を得た。糖様物質含量は"Rank-C"の推定精度を得た。
成果の活用面・留意点
  1. ソルガム茎葉部の消化性関連形質を近赤外分光分析法で簡便に推定し、ソルガム育種における選抜情報として利用する。
  2. 検量線は指定試験の育種素材や育成系統を中心にして作成されている。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010005396
カテゴリ 育種 飼料用作物 ソルガム

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