多年生強害雑草に対する除草剤の秋期処理効果

タイトル 多年生強害雑草に対する除草剤の秋期処理効果
担当機関 千葉県畜産センター
研究課題名
研究期間 1995~1997
研究担当者
発行年度 1996
要約 トウモロコシ収穫後、多年生強害雑草に対してグリホサートの秋期処理をすると翌年夏作でのヒルガオ及びハマスゲの発生は処理前の10%以下に抑制される。ハマスゲ抑制にはDBN土壌混和も有効であり、ワルナスビにはトリクロピル散布が有望である。
背景・ねらい 飼料畑での雑草発生は、在来種に加えて近年では外来雑草の侵入も増加し、飼料の生産性及び品質への影響が懸念されている。特に多年生雑草は地下部によって旺盛に繁殖・定着・蔓延するため防除が困難で、耕種畑への伝播のおそれもある。そこでトウモロコシ飼料畑での防除を想定し、作物への影響を回避しながら防除効果の向上をねらって、夏作収穫後の再生雑草に対して除草剤を用い、秋期処理による翌年の雑草抑制効果を検討する。
成果の内容・特徴
  1. ヒルガオの防除(表1)では、秋期のグリホサート散布(41%液剤200ml/a、水5l/a)により、翌年夏作での被度および発生本数が処理前に対して5%以下に抑制された。トリクロピル(44%液剤50ml/a、水10l/a)ならびにMDBA(50%液剤15ml/a、水10l/a)でも同じく20%前後に抑制され、グリホサートより劣るが秋期処理の効果が認められた。
  2. ハマスゲの防除(表2)では、秋期のグリホサート散布(41%液剤200ml/a、水5l/a)により、翌年夏作での被度および発生本数が処理前に対して10%以下に抑制された。また、DBN土壌混和(6.7%粒剤1.5kg/a)では同じく10~20%に抑制された。
  3. ワルナスビの防除(表3)では、秋期のトリクロピル散布(44%液剤50ml/a、水10l/a)により、翌年夏作の被度および発生本数が処理前に対して60%前後に抑制された。しかし、非選択性除草剤のグリホサートと混用するとグリホサート単用と同様の発現効果がみられ、地上部は完全に枯死するものの翌春には残存地下茎から盛んに崩芽し、防除効果は認められなかった。
成果の活用面・留意点
  1. 秋期処理の効果発現のために、原則として冬作を実施しない場合に適用する。
  2. ヒルガオとハマスゲに対してはかなりの地下部減少効果があるものの根絶には至らず、またワルナスビに対しては効果が不十分である。耕種的防除と合わせて継続的に管理し、拡散を防止する必要がある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010005389
カテゴリ 雑草 除草剤 とうもろこし なす 繁殖性改善 防除

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