高速液体クロマトグラフィーによる糖含量測定における前処理の簡素化

タイトル 高速液体クロマトグラフィーによる糖含量測定における前処理の簡素化
担当機関 三重県農業技術センター
研究課題名
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 日本ナシの糖組成を測定する場合、搾汁液を用いても、従来法の熱アルコール抽出と同等の精度が得られる。また、いちご、ぶどう及び日本ナシにおいて、試料液をマイクロ波で加熱するか、除タンパク能を有するニトロセルロース製のメンブランフィルターで濾過することにより、酵素によるショ糖の分解を簡便に軽減できる。
背景・ねらい 果樹及び果菜類において甘味を呈する主要な糖はショ糖、ブドウ糖、果糖及び糖アルコール類であり、それぞれの含量を個別に測定する手法として、高速液体クロマトグラフィーが広く使用されている。しかし、抽出から測定までの間に、酵素によるショ糖のブドウ糖及び果糖への分解がおこる可能性があるので、特に多数の試料を測定する場合は対策を要する。
成果の内容・特徴
  1. 日本ナシについて、既に報告されているいちごと同様、簡便性の高い搾汁液を用いる測定法により、現在主に行われている熱アルコール抽出と相関の高い測定値が得られる(図1)。
  2. いちご及びぶどうについて、搾汁直後の果汁を、200倍水希釈及びセルロースアセテート製のメンブランフィルター(アドバンテック東洋、25CS020AN、孔径0.2um)による濾過をした後に、マイクロ波処理(電子レンジで95~100℃に加熱し、流水中で冷却)を行うことにより、ショ糖の分解を抑制することができる(図2(b))。また、除タンパク能を有するニトロセルロース製のメンブランフィルター(25AS020AN、孔径0.2um)を使用しても、ショ糖の分解を軽減できる(図2(c))。
  3. 日本ナシについても、2、3と同様の結果が得られる。また、希釈前の搾汁液についても、マイクロ波処理の効果が得られる。なお、マイクロ波処理前後及び使用したメンブランフィルターの種類の違いに関して、各糖含量測定値に差は認められない。
  4. 以上の結果をもとに、いちご、ぶどう、日本ナシについて、糖含量の簡便な測定法を作成した。(図3)
成果の活用面・留意点 多数の試料をオートサンプラーを用いて連続的に測定する場合に、特に有効である。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010005326
カテゴリ いちご 日本なし ぶどう

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