フキ培養苗の短期保存技術の開発

タイトル フキ培養苗の短期保存技術の開発
担当機関 愛知県農業総合試験場
研究課題名
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 試験管内で培養中のフキ苗を0℃、暗黒下に保つことで、5か月間保存できる。常温培養においても、アブシジン酸を添加した無窒素MS培地を用いて培養することで、1か月間の生育抑制が可能である。
背景・ねらい フキ生産においては苗や増殖用親株の需要期が8~9月に限定されているため、培養技術を用いた種苗生産システムの確立においては、年間を通じ計画的に生産した培養苗を需要期まで保存する技術が必要である。そこで低温、培地組成の改変及び生長調節物質の添加による短期保存技術を検討した。
成果の内容・特徴
  1. フキ(愛知早生)培養苗を0℃、暗黒下に保つことにより、25℃恒温の対照区と比較して、1か月間の茎長及び草高の伸長を1/3以下に、葉数の増加を1/9以下にそれぞれ抑制することができる。培養温度を25℃から直ちに0℃まで降温し、低温処理後直ちに25℃まで昇温する簡略な方法を用いても、段階的に少しずつ降温・昇温する方法とほぼ同等の生育抑制効果を得ることが可能である(表1)。いずれの処理区においても葉色変化等の低温障害は発生せず、保存終了後は速やかに生育回復する。
  2. 0℃、暗黒下での保存期間が2~5か月の間でも、培養苗の茎長及び草高にほとんど伸長はみられない。期間中の葉数増加は、最長の5か月区においても1枚以下まで抑制される。全処理区に葉の退色が発生するが、保存終了後1週間以内に正常な緑色に回復する(表2)。
  3. フキ培養苗を無窒素培地またはアブシジン酸を0.5mg/l添加した培地で培養することにより、常温(25℃)においても1か月間の生育抑制ができる。また無窒素とアブシジン酸添加とを組み合わせた培地を用いることにより、それぞれの単独処理以上の生育抑制効果を得ることができる(表3)。
成果の活用面・留意点 培養技術を用いたフキ種苗生産システムの確立において、生産した苗を需要期まで短期間保存する技術として応用できる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010005184
カテゴリ ふき

この記事は