乳牛受精卵移植における受胎率向上のための移植条件

タイトル 乳牛受精卵移植における受胎率向上のための移植条件
担当機関 岐阜県畜産試験場
研究課題名
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 ホルスタイン種受卵牛における受精卵移植成績をとりまとめ、受胎率に影響を及ぼす要因について検討した。その結果、発情確認を確実に行い、移植時に出血させないこと、および新鮮卵移植もしくは凍結融解後Bランク以上の品質の良い受精卵を移植することが高 受胎率につながることが示唆された。これらの条件を満たした場合の受胎率は、70.5%であった。
背景・ねらい 受精卵移植技術の普及実用化のためには、受胎率の向上が不可欠である。受胎率に影響を及ぼす要因の解析は種々報告されているが、近年野外における受胎率は伸び悩みの傾向を示している。
そこで当場の集団内における移植成績をとりまとめ、高受胎率を得るための検討を行った。
成果の内容・特徴 過去6年間(平成1~6年度)の場内ホルスタイン種乳用牛への移植成績(合計91例)をとりまとめ、移植要因と受胎率との関係について検討した。受精卵は場内ホルスタイン種供卵牛から採卵したものを用いた。なお受卵牛についてはスタンディング発情、もしくは直腸検査による確実な発情確認、および発情後6日目の黄体確認を行った後、発情後7日目に移植を行った。
  1. 移植は4人で行った。移植頭数が多い技術者ほど受胎率が高い傾向にあったが、大きな差は認められなかった。受卵牛の産次については、経産牛と未経産牛で差がなかった。また黄体の品質による差も認められなかった。
  2. 移植時の子宮頸管通過の難易度別にまとめた結果、頸管通過に時間がかかった場合ほど受胎率が低下する傾向が認められた(表1)。
  3. 子宮内の移植部位は、浅部の場合、受胎率が低下する傾向が認められた(表2)。
  4. 移植時の出血の程度と受胎率の関係では、出血が認められた場合、受胎率が低下する傾向が認められた(表3)。
  5. 受精卵の品質については、新鮮卵もしくは凍結融解後Bランク以上の品質の良い受精卵を移植した場合、高受胎率であった(表4)。またこれらの品質の良い受精卵を移植し、移植時に出血が認められなかった場合の受胎率は70.5%と良好であった(表5)。
成果の活用面・留意点 移植部位が浅部のもの、および移植時に出血した例では、移植操作が困難な場合が多かったことから、移植操作のし易い受卵牛を選ぶことが有効であると推察された。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010005089
カテゴリ 受精卵移植 受胎率向上 乳牛

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